東証市場概況
2022年10月5日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+128円32銭(+0.48%)の27,120円53銭と3日続伸しました。
米国NYダウが3万ドルを回復。投資家心理が継続してポジティブとなり、日本市場も3桁を超える上昇となり、節目の27,000円を超えて取引を終えました。
ただ上値は重く買い材料も乏しく、朝の寄り付きの天井を高値に様子見ムードとなりました。今週に入り欧米各国の利上げペースが和らぐとの思惑買いから急ピッチで世界的に株式市場が回復。利益確定をこなしながら上昇トレンド復活となるか今後の動向に注目が集まります。
米国市場情報
米国4日の米国市場は続伸しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+825.43ドル(+2.80%)の30,316.32ドルでした。
S&P500は前日比+112.50ポイント(+3.60%)の3,790.93ポイント
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比+360.97ポイント(+3.34%)の11,176.41ポイントでした。
前日に続き米国金融引き締め不安が後退、株式市場の買い戻しが継続しました。米国8月求人数(JOLT求人)が減少、労働市場の鈍化によりFRBによる金融引き締めが和らぐとの思惑で買い戻しが加速されました。
それに加えて、債務健全性不安により売られていたクレディ・スイス株が持ち直し、ヨーロッパの金融不安が後退したことも米国市場の株買いを促しました。
市場は短期的なリバウンドとの見方もあり、機関投資家によるリバランスなどで買われた側面もあります。週後半の雇用統計および来週のCPIなど株式市場に影響を及ぼすほどでなければさらなる株式市場への資金流入するか注目です。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆8269億円、売買高は11億8570万株でした。東証プライムの値上がり株は898、値下がり株は849、変わらずは89と値上がりと値下がりが半々となりました。
精密機器が上昇率一位で、ほか繊維製品、非鉄金属などの景気敏感株と素材系などが買われました。建設、食料品、水産・農林など内需・ディフェンシブは弱い動きになりました。
テクニカル的には前日の終値よりも高値と安値を切り上げ上昇。一目均衡表の基準線に終値を支えられました。
前日までの急ピッチな上昇もあり利益確定が入りやすいタイミングでした。ここからさらに上値を追うには、25・75・200日移動平均線が密集する27,300〜27,500円付近を抜けるかがポイントになります。
それに加え一目均衡表の先行スパン2と雲も存在しており、強い抵抗が予想されます。
昨日の解説で節目としていた27,000円に復帰できたことはひとまず安心できましたが、世界各国のファンダメンタルズに変わりはありませんが、世界各国の利上げペースの減速から空売りの買い戻しなどもあり、引き続き株式市場への資金流入は続くと思われます。
銘柄の選定は継続しつつ、松井証券のアクセスランキングではインバウンドが一位、半導体と防衛、その下はメタバースと旬なテーマが続いています。
そして株探でもインバウンドは一位、半導体、メタバース、防衛と注目されるテーマは同じです。
メタバース関連では安川電機グループシステム会社のYEデジタル(2354)などもトレンド転換しているので、継続して注目してみる価値はありそうです。
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