東証市場概況
2022年9月9日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+149円47銭(+0.53%)の28,214円75銭でした。
値頃感が残った米国市場3指標揃った上昇の流れを受け日本市場も、節目の28,000円をかためつつ上昇しました。東京エレクトロンやディスコなど値がさの半導体株が買い直されたことや、円安・ドル高の継続や中国・上海市場が堅調な動きとなったことも、東証市場を支えました。
前日のブログで抵抗となるポイントを解説しましたが、本日はさっそく懸念していた動きになりましたが、週明け以降25移動平均線を超えて強くトレンドが継続するか注目です。
米国市場情報
米国8日の米国市場は続伸しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+193.24ドル(+0.61%)の31,774.52ドルでした。
S&P500は前日比+26.31ポイント(+0.66%)の4,006.18ポイントと4,000台を回復。
ナスダック総合指数は前日比+70.23ポイント(+0.60%)の11,862.13ポイントでした。
値頃感による短期的な買い直し、先週分の新規失業保険申請数の低下など金融引き締めの最中でも労働市場の堅調さが好感され3指標そろって上昇しました。
ただ方向感はなく、ECB(欧州中央銀行)による0.75%の利上げが決定されると米国時間外先物が売られたことを受け、取引開始時は250ドルを超えるほど下落し、売り一巡後は400ドルほど上げるなど、変動が高く方向感のない動きになりました。
8日に行われた金融政策の討論会でFRB議長は今後も利上げ継続を示唆し、上げ幅は限定的になりました。20-21日のFOMCでの利上げ幅が注目され、インフレの参考となる13日発表の米国CPIを通過するまでは売りも買いも一進一退になると思われます。
長期金利上昇により採算改善の思惑からJPモルガンチェースは2%高、ゴールドマンサックス1.5%高、ディフェンシブとなるユナイテッドヘルスや製薬メルクなども買われました。
VIX指数も24ポイント台へ下落しました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆1463億円、売買高は12億2470万株と約2週間ぶりの3兆円台の商いとなりました。東証プライムの値上がり株は1205、値下がりは535、変わらずは97でした。
前々日にキツく売られた海運株が上昇率一位、電気・ガス、不動産などの内需系、鉱業や石油石炭など景気敏感から、ディフェンシブの医薬品などバランスよく買われました。空運株などは弱い動きになりました。
テクニカル的には高値と安値切り上げ、前日から上向きの形となりトレンド継続。前日に指摘した25日移動平均線・一目均衡表の基準線の抵抗にあい上げ幅を縮小、下髭のながい小幅のローソク足となりました。節目のポイントで利益確定の売りに押された形になりました。
日経平均のパラボリックは陽転、RSIも50を超え出し勢いは強く感じられますが、冒頭で解説したように25日移動平均線を抜けていくかがポイントで株数を減らして買いポジションに傾けるのも良いでしょう。
直近で売りに押された半導体などのハイテク株は物色対象となりますが、それでは芸がないので、通信会社のKDDIなどテクニカル的に注目してみる価値はありそうです。
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