東証市場概況
2022年8月31日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-104円05銭(-0.37%)の28,091円53銭でした。
米国金融引き締めにより米国が3指標そろって下落日本市場も、その流れを受け下落しました。中国PMIは前回に続き基準の50を下回る49.4となり下げ幅は一時280円超えを記録。9/7から入国緩和5万人などが支えとなり空運株などが買われ市場を支えました。
また為替相場も1ドル138円と円安基調となり輸出関連への採算改善などの期待から買われました。
米国市場情報
米国30日の米国市場は続落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-308.12ドル(-0.96%)の31,790.87ドルでした。
S&P500は前日比-44.45ポイント(-1.10%)の3,986.16ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック平均指数は前日比-134.53ポイント(-1.12%)の11,883.14ポイントでした。
FRBによる金融引き締め継続による景気減速が根強く景気敏感株を中心に売られました。またニューヨーク連邦銀行総裁も金融引き締めに言及、来年まで利上げを継続させることに加え、政策金利から予測インフレ率を引いた実質金利についてもプラスにする必要があると明言し、投資家心理を冷やしました。
投資運用のベンチマークとなるS&P500も約1ヶ月ぶりに4,000ポイントを割り込み、ほかNYダウとナスダックの3指標は長期の運用指標となる75日移動平均線にまたがる形で、反転して上昇トレンドに復帰するか抵抗となりさらに調整が進む瀬戸際にあることは念頭に入れましょう。
原油価格、ドル相場ともにインフレの参考となりますのでその動向には注視する必要があります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は3兆2722億円、売買高は13億3218万株と久々に3兆円を超えました。東証プライムの値上がり株は599、値下がり株は1161、変わらずは76でした。
入国水際対策緩和により空運株や陸運株が買われ、ガラス土石の素材系、輸送機器なども買われました。原油価格下落により直近買われていた鉱業および石油石炭株は売られました。
テクニカル的には前日の安値より安い27,928円と売りが先行してスタート。時間外の米国株価先物指数上昇によりすぐさま買いが優勢になり節目の28,000円を超えました。上昇の勢いは限定的で前日の節目としていた25日移動平均線は超えられず取引を終えました。
これで25日移動平均線と一目均衡表の転換線・基準線を抵抗と認識できたので、明日以降トレンド復帰のサインとしてウォッチすることになります。(ダマしには注意)
前日の解説でも積極的な買いを入れるべきタイミングではないとしていましたが、本日はその戦略が正しかったと認識できる日でした。下げ止まってるかのように見えますが今週も雇用関連の指標発表なも株式市場にも影響を与えかねないので様子見が広がると思われます。
テクニカル面でもMACDはデッドクロスのままで、テクニカルでは下げ止まったように見えていますが、本日は前日の高値と安値を切り下げているので形でも下落トレンドとなりました。
連日お伝えしていますように物色銘柄は継続して内需やディフェンシブとなります。本日は水産農林などが買われましたが、増配を続けているニトリ(9843)などは次のトレンドで参入するのも良さそうです。
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