東証市場概況
2022年8月23日の東証市場は4日続落しました。
日経平均株価は前日比-341円75銭(-1.19%)の28,452円75銭でした。
米国市場および欧州、そして中国上海市場の下落を受け日本市場も売りが先行して取引がスタートしました。売り一巡後は押し目買いや、空売りの買い戻しなどまちまちな動きで取引を終えました。
今週末に開催の米国ジャクソンホール会議などもあり様子見が広がり神経質な動きになる1週間になると先週と昨日のブログにて解説していたので、調整の範囲と言えるでしょう。
下げ幅を縮小させたのは、国内入国に対する水際対策の緩和とのニュースでしたが、相場を反転させるほどの材料にはなりませんでした。
過熱感の解消はされつつありますが、まだ下げ止まりのサインはありませんので引き続き注意が必要です。
米国市場情報
米国22日の米国市場は続落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-643.13ドル(-1.91%)の33,063.61ドルでした。
S&P500は前日比-90.49ポイント(-2.14%)の4,137.99ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック平均指数は前日比-323.64ポイント(-2.55%)の12,381.57ポイントでした。
米国ジャクソンホール会議を控え、FRBによる金融引き締め継続が警戒され3指標揃って下落しました。市場では利上げ減速への期待強まりから株式市場は上昇基調でしたが、タカ派よりの姿勢を示したことで投資家心理を冷やしました。
また米国長期金利が昨日に続き約1か月ぶりに3.0%台へ突入したことも、高PER株であるハイテク株を中心に売られました。SOX指数も3%安となりインテルなどの半導体株も売られました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆3244億円、売買高は9億7431万株でした。東証プライムの値上がり株は388、値下がり株は1396、変わらずは54で、全体の約8割近くの銘柄が下落しました。
水際対策緩和により空運株が上昇率一位で、陸運株なども上昇しました。前日に続き原油相場上昇により鉱業株、石油・石炭株なども買われました。ほか海運株や鉄鋼と景気敏感株も素材系の一角が買われました。1ドル137円と円安に振れてはいますが、自動車株などは利益確定の売りで下落しました。
テクニカル的には一目均衡表の転換線を支えに取引を終えました。昨日支えのポイントとしたいボリンジャーバンドの1σも割り込み、バンドウォークが終了となりました。前日の終値からも下向きのローソクで明確に下げトレンドなりました。RSIなどのオシレータ系では過熱感は解消しつつありますが、支えと意識していた28,500円割り込んでしまいました。
投資家心理を冷え込ませるほどの相場では無さそうですが、さらに調整が継続する場合は25日移動平均線がまたがる28,200〜28,000円付近まで深く調整が入る可能性もあります。
連日の調整から明日以降日米ともに自立反発もあり得そうですが週末に迎えるジャクソンホール会議の結果を迎えるまでは様子見と反転後に狙う銘柄の選定にパワーバランスを傾けるときかと思えます。
本日のマザーズ指数では-0.04%と他の指数と比べ小幅な下落となり、先週からお伝えしているように大型株から、中・小型株に資金がシフトしつつあるといえます。
空運株などは先月からインバウンドへの期待から物色としていましたが、マツキヨココカラ(3088)やラオックス(8202)なども注目してみる価値はあるでしょう。
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