東証市場概況
2022年8月10日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-180円63銭(-0.65%)の27,819円33銭でした。
米国半導体大手による業績見通しの下方修正を受け、日本国内の東京エレクトロンやアドバンテスト、ディスコなどの値嵩半導体株が下落したことで日経市場は軟調な相場になりました。
今夜未明に発表される米国7月CPIの結果を見極めたいことに加え、明日の東証市場は祝日で休場なこともあり積極的に押し目を拾う動きにはなりませんでした。
今夜の米国CPIにてインフレが加速していればFRBによる金融引き締めが強まると懸念されることで、一方的にポジションを傾けることが難しいことで日経市場も様子見相場となりました。
もっとも先週にブログにてCPIやPPIは株式市場へ少なからず影響を与えかねないとしていたので、今週の株式市場の変動は想定内といえます。
米国市場情報
米国時間8/9のNYダウは反落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-58.13ドル(-0.18%)の32,774.41ドルでした。
S&P500は前日比-17.59ポイント(-0.42%)の4,122.47ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック平均指数は前日比-150.53ポイント(-1.19%)の12,493.93ポイントでした。
半導体関連企業の業績下方修正が相次ぎハイテク株が強く売られました。半導体マイクロンテクノロジが9日に22年6〜8月期の売上見通しをパソコン需要減により下方修正すると発表。前日のエヌビディアに続き業績見通しが芳しくなくなったことで、インテルやセールフォースなどが売られました。
日本時間の今夜未明には米国CPI発表も控えており、様子見も加わり3指標揃って下落しました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆5809億円、売買高は10億5522万株と商いは少なく様子見が伺えます。東証プライム値上がり株は874株、値下がり株は896株、変わらずは68株でした。
電気・ガスが上昇率一位で空運業や精密機器、電気機器などが売られました。
テクニカル的には5日移動平均線を明確に下回り下落トレンドへ転換、ボリンジャーバンドの1σを割り込んでしまい、米国のCPIなどの結果しだいでは、しばらく調整いりする可能性があります。
先日のブログでも200日移動平均線が横たわる27,500円で支えられるかがポイントと解説。
明日の祝日をはさみ週末の金曜と来週からの相場で、27,500円付近から反転する場合は上昇に勢いがつくと思われます。
上がり続ける相場がないように、いったん調整入りしたほうがその後の上昇に弾みがつきやすいので、ネガティブになる必要は無いですが下げ止まりのポイントと上昇し始めたタイミングは見逃さないようにしましょう。
半導体は長期的には引き続き旺盛な需要は見込まれるので、今回の下落が押し目にも繋がることも予測できますので、継続して半導体関連には注目しましょう。
昨日決算だったピジョン(7956)ですが、中国のロックダウンなどが影響し業績を下方修正しましたが、外部要因的な影響が大きかったので本日は7%と上昇。テクニカル的にもいい位置にありますので、過熱感が抜けたタイミングで参入するのもよさそうです。
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