東証市場概況
2022年8月9日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-249円28銭(-0.88%)の27,999円96銭でした。
日本市場4日続伸と節目の28,000円を超えだしたことで利益確定の売りと戻り待ちの売りなどが重なり下落しました。支えのポイント28,000円をたった1円ですが、28,000円を割り込んだことが少し気になります。
前日の8日に決算発表があった東京エレクトロンとソフトバンクグループ(3兆円の赤字)の決算が嫌気され、ともに日経平均寄与度が高い銘柄が大幅に下落、日経平均指数を220円超ほど押し下げました。
東京エレクトロンは市場予想を下回る決算と下方修正も重なったこと、米国の半導体大手エヌビディアの下落したことも、日本国内の半導体関連株に影響を与えました。
10日に発表を控える米国CPIの様子見相場も重なり終日軟調な相場となりました。
米国市場情報
米国時間8/8の米国市場は続伸しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+29.07ドル(+0.09%)の32,832.54ドルでした。
S&P500は前日比-5.13ポイント(-0.12%)の4,140.06ポイント
ハイテク関連ナスダック平均指数は前日比-13.10ポイント(-0.10%)の12,644.46ポイントでした。
半導体エヌビディアの22年5〜7月期の業績予想を下方修正したことが嫌気されハイテク株を中心に売りに押されました。
NYダウの上値は限定的で10日の7月米国CPIの発表前もあり市場は様子見ムードあり、ダウのみ上昇するまちまちな相場となりました。
先週末発表の米国雇用統計の結果を受け、FRBによる急速な利上げペースにも労働市場への影響が少ないと捉えられ景気敏感株や消費関連株を中心に買われました。
反面エヌビディアによる下方修正が他のハイテク株にも影響し、アップルやマイクロソフトなどが売られナスダック指数は下落しました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆8774億円、売買高は11億2524万株でした。東証プライムの値上がり株は581株、値下がり株は1189株、変わらずは59株でした。
出遅れていた東レなどの繊維製品株が上昇率一位で、鉱業や海運などの景気敏感株から素材系などが買われました。
テクニカル的にはボリンジャーバンドの1σに支えられる形で、前日の高値と安値を切り下げました。昨日のブログで調整入りすることも警戒するように解説したので、本日はその流れとなりました。
肝心なのはどこで下げ止まるかですが、200日移動平均線がまたがる27,500円がまずは一つのポイントとなるでしょう。そこから反転する場合は再度上昇トレンド復帰に向け挑戦となりますが、米国CPIなどが予定されているのと国内決算相場もあり日経全体では神経質な動きが予想され、個別銘柄の変動性は引き続き高まると予想できます。
特に円安面で追い風を受けた銘柄などもありますが、中国のコロナウィルス再拡大などで工場停止などで国内の銘柄も業績面で大きく影響を受けた銘柄などもあり、下方修正する銘柄もあるので決算が出揃うまでは様子見するのも一つの手段といえます。
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