東証市場概況
週明け2022年8月8日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+73円37銭(+0.26%)の28,249円24銭でした。
日米好決算銘柄を手がかりに日本市場は4日続伸しました。朝の取引開始時は先週末の米国ハイテク株の下落したことで、売りが先行しましたが、徐々に切り返し午後は一時100円を超えるほど上げ幅を広げました。
本日決算をむかえた東京エレクトロンなど半導体の一角も買われました。日経平均全体の上げ幅は限定的で決算相場による個別銘柄物色が中心、高値圏では10日に発表さる米国7月CPIの結果を見極めたいことで小幅に上昇しました。
日経平均は3万円を目指す勢いがあるのか注目です。
米国市場情報
米国時間8/5の米国市場は反発しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+76.65ドル(+0.23%)の32,803.47ドルでした。
S&P500は前日比-6.75ポイント(-0.16%)の4,145.19ポイント
ハイテク関連ナスダック平均指数は前日比-63.03ポイント(-0.50%)の12,657.55ポイントとダウのみが上昇するまちまちな動きになりました。
米国非農業部門雇用者数が市場予想24.9万人を大幅に上回る52.8万人という結果に。7月失業率は3.5%とほぼ完璧なほどの労働市場の強さとなりました。
雇用統計の結果を受け、FRBが利上げペースを緩めないとの思惑から売りが先行。米国10年長期金利が2.6%台から2.8%台へと上昇し、金利上昇の影響を受けやすいハイテク株が売られました。
反面労働市場の強さにより景気後退のリスクがやや和らぎ金利上昇により収益改善の思惑でJPモルガンチェースは3%高となりました。ほか景気敏感株も買い直され建設機械のキャタピラーやクレジットカードのビザなども買われました。
今週の米国市場は7月消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が予定されており、前月以前などを振り返ると株式市場には耐性がついているとみてとれますが、株式市場の変動性に少なからず影響を与える可能性がありますので動向はウォッチするようにしましょう。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆7090億円、売買高は11億2335万株でした。東証プライムの値上がり株は894株、値下がり株は867株、変わらずは77株でした。
鉱業や石油関連が買われ、医薬品などのディフェンシブから金属製品や鉄鋼などの素材系までバランスよく買われました。
テクニカル的には前日の高値と安値を切り上げ形では上昇、6/8以来の高値にせまりました。週末のブログで解説した6/9の高値28,389円付近が抵抗ラインとし、高値の抵抗として意識されます。
節目の28,000円を2日乗せてきて、下値のメドとしたいところですが米国のCPIやPPI、日本市場は今週の商いが4日のみで、すんなり抵抗ラインを超えるとは思えませんが、投資家心理的には上向いているので、決算を終えた銘柄からファンダメンタルのしっかりした銘柄を中心に物色してみましょう。
特に全体相場が上がり始めていますので、景気敏感株や半導体などのハイテク関連には継続して注目するようにしましょう。
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