東証市場概況
2022年8月1日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+191円71銭(+0.69%)の27,993円35銭でした。
先週末の米国市場の上昇を受け、日本市場も投資家心理が改善し上昇しました。朝方の取引開始時は時間外の米国株価先物指数下落により売りが先行と戻り待ちの売りにあいましたが、すぐさま切り返し、上海市場の堅調な動きも手伝い堅調な動きで取引を終えました。
上値は限定的で7/28から3営業日かけて節目の28,000円を挑戦していますが、売りの圧力は強く本日も上げ幅は限定的でした。
米国の好決算を受け、主力のハイテク株や半導体など国内の好決算を睨んだ買いが入り大きく上昇しました。
米国市場情報
先週末の米国市場は続伸しました。
米国時間7/29のNYダウは前日比+315.50ドル(+0.97%)の32,845.13ドルでした。
S&P500は前日比+57.86ポイント(+1.42%)の4,130.29ポイント
ハイテク関連ナスダック指数は前日比+228.10ポイント(+1.88%)の12,390.69ポイントでした。
アップルやアマゾンなど主力ハイテク企業の決算が市場予想を上回ったのが好感され投資家心理が一段と改善し3指標揃って上昇しました。
原油高の恩恵を受けシェブロンが増収増益で買われ、建設機械のキャタピラーが5%高と買われました。
反面、原料高による業績への懸念から日用品のP&Gなどは6%安と下落しました。
米国CPIやGDP、住宅関連指数など米国各経済指標は景気のピークアウトのサインが出ており、景気減速を受け入れる必要が出ています。
8月相場入りし海外のディーラーも夏休み入りなど薄い商いになると予想されます。
今週も1日に7月ISM製造業指数、3日は非製造業ISM、週末5日は7月失業率など株式市場にも影響を与えそうな経済指標発表が控えており動向に注目です。
為替相場も変動性を高めており、米国景気減速による懸念して、週間で1ドル138円台から132円台とドル売りが加速しています。
為替と金利ともに変動性が大きく、株式もどちらかに偏ったポジションを持つことが難しくなり様子見の相場は続きそうです。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆1015億円、売買高は12億2674万株でした。東証プライムの値上がり株は1486株、値下がり株は312株、変わらずは40株と全体の8割が上昇しました。
海運や輸送機器などの景気敏感株が買われ、電気ガスなどが売られました。
テクニカル的には上髭のないローソク足で引けにかけて上昇して終えました。前日の高値と安値に収まる持ち合いでした。明日以降28,000円を挑戦するかがポイントです。
東京エレクトロンや信越化学、アドバンテストなどの半導体が大きく買われ、以前から注目していたアドバンテストはトレンド反転に期待したいところです。
8月の始まりは上昇して取引を終えましたが、今月も中旬にかけて決算ラッシュで決算相場がより鮮明になってくると予想されます。円安の恩恵を受け日本の主力輸出企業などは好決算が予想されますが、足元では円高が進行しており決算を控えている銘柄をトレードする際は決算通過まで様子見するのもよいのではないでしょうか。
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