東証市場概況
2022年7月25日の東証市場は8営業日ぶりに反落しました。
日経平均株価は前日比-215円41銭(-0.77%)の27,699円25銭でした。
先週末の欧米各国の景気後退懸念による米国市場3指標揃った下落、7日続伸を続けた利益確定の売りも入り、本日の日経市場は下落しました。
先週末の安値27,700円付近から取引スタートし、押し目を拾う動きを見せましたが積極的に上値を追う動きにはならず、軟調な動きで取引を終えました。
また1ドル136円台と円高に振れたことも輸出企業の収益に与えるとして売られ、先週末のフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が2%安になったことも半導体株の下落につながりました。
米国市場情報
先週末の米国市場は反落しました。
7/23のNYダウ30種平均株価は前日比-137.61ドル(-0.43%)の31,899.29ドルでした。
S&P500は前日比-37.32ポイント(-0.93%)3,961.63ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-225.50ポイント(-1.87%)の11,834.11ポイントでした。
欧米諸国の景気指標の鈍化による景気先行き懸念は根強く3指標揃って下落しました。
米国サービス業PMIが市場予想よりも下回り、インフレの高止まりなどにより、リスク回避の売りに押されました。
SNSのスナップの2022年4〜6月決算が市場予想を下回りメタ(Facebook)などのSNS関連株が売られました。
反対に市場予想を上回ったアメックスは1.8%高まで買われるなど決算相場に突入しました。
今週もGAFAMなどの主力企業決算を控えており神経質な相場と予測します。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆613億円、売買高は8億2392万株と少ない商いでした。東証プライムの値上がり株は1088株、値下がり株は672株、変わらずは78株でした。
直近売りの強かった空運、陸運が上昇率上位。ほか食料品や水産など内需関連が買われました。
テクニカル的には先週末の安値付近の27,663円から取引スタート。実体が小さく上髭の方が長い相場で迷いの形となりました。ボリンジャーバンドの2σに上値を抑えられる形で、今夜の米国市場次第にはなりますが、ここから引き続き調整する場合は下げが加速する位置にあることは念頭におきましょう。
歯止めがきかない新型コロナウィルス、行動制限は今の所なく先週リスク回避により売りの強かった旅行関連などは本日安値を拾う買いが入りましたが、現時点では不確実性が高いと言わざるを得ないので、空運や陸運などの株を買うさいは短期での売買が得策と言えそうです。
今週は26日のオムロン、27日はファナック、29日はソニーグループの決算が予定されており、主力ハイテク株となるので、興味のある方はウォッチするようにしましょう。
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