日経市場概況
2022年6月30日の日経市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-411円56銭の26,393円04銭(1.54%)でした。
米国市場、利上げによる景気減速への懸念は根強く日経市場もリスク回避、月末要因も重なり売られました。
半導体銘柄の指標となるSOX指数が2%ほど下落したことで東京エレクトロンやディスコ、アドバンテストなどの半導体関連株が大きく売られました。
本日発表よ国内5月鉱工業生産が市場予想を下回る-7.2%、そして中国6月PMI50.2ポイントと市場予想を下回ったことも投資家心理を悪化させました。
明日から7月が始まり夏バテ相場になるのか動向が気になる相場ですが、本日も最後までお読みください。
米国市場情報
米国時間6/29の米国市場は反発しました。
NYダウ平均株価は前日比+82.32ドルの31,029.31ドル(+0.27%)でした。
S&P500は前日比-2.72ポイントの3,818.83ポイント(-0.07%)
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-3.65ポイントの11,177.89ポイント(-0.03%)でした。
FRB議長による継続的な利上げに言及、金融引き締めによる景気後退は根強く上値が重い相場になりました。アナリストによる投資判断引き上げによりマクドナルドなゴールドマンサックスが上昇、アップルやマイクロソフトも買われました。
米国長期金利が3.0%台へ下落したためグロース株などは買い直されましたが、上げ幅は限定的でNYダウのみが上昇するという、まちまちな展開になりました。
日経市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆2144億円、売買高は13億6402万株でした。東証プライムの値上がり株は472株、値下がり株は1314株、変わらずは52株でした。
繊維株が上昇率一位で、電気ガス、医薬品など内需株が買われました。
テクニカル的には6/24と6/27の窓を埋める形で実体が長く強い売りが伺えます。ボリンジャーバンドの-1σと一目均衡表の転換線に支えのポイントとして意識され下げ止まりましたが、明日以降売られすぎからくる自主反発も考えられますが、下げ止まりのサインもなく引き続き調整が進む場合は25,500〜26,000円程度まで調整が入る恐れがあります。
週明けのブログで米中の経済指標などで解説したようにある程度念頭に置いていましたが、予想以上に今月のFOMCでの0.75%の利上げ発表による影響が大きかったことが伺えます。
日経全体相場ははやくも夏バテ気味ですが、個別銘柄に目を向けると、SDSホールディングス(1711)やリニューアブルジャパン(9522)など、電力需要逼迫による太陽光などの省エネ関連株はしっかり買われています。
加熱感気味に買われている銘柄もありますが、やや落ち着き出したころに中長期で物色する銘柄としては注目してみたいところです。
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