日経市場概況
2022年6月14日の日経市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-357円58銭の26,629円86銭(-1.32%)でした。
米国市場3指標下落した流れを引き継ぎ、大きく窓を開けて下落スタートしました。売り一巡後も、中国アジア市場の下落に影響され軟調な相場に。時間外の米国株価先物指数が上昇したことにより引けにかけては空売りの買い戻しなどもあり下げ幅を小幅に戻し終了しました。
一時的に米国長期金利が逆イールドになりリスク回避の売りに押されました。米国FOMCを控え明日以降も変動性の高まりに注意が必要です。
ポイントとしては米国の利上げ動向、そしてここへきて中国・上海における新型コロナウィルスによるロックダウン、耐性つきつつあるロシア・ウクライナの地政学リスクです。
売られすぎからの自主反発など、今後の動向など本日もよろしくお願いします。
米国市場情報
米国時間6/13の米国市場は続落しました。
NYダウ平均株価は前日比-876.05ドルの30,516.74ドル(-2.79%)と大幅に下落しました。
S&P500は前日比-151.23ポイントの3,749.63ポイント(-3.88%)
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-530.80ポイントの10,809.22ポイント(-4.68%)でした。
米国長期金利上昇による景気減速を警戒、米国30年金利と10年金利が逆転する逆イールドとなり景気のリセッションを警戒、3指標揃って大きく下落しました。
投資信託などのベンチマークとなるS&P500は年初の4,796ポイントから20%以上下落し弱気相場入りとなりました。
14〜15日に開催のFOMC会合による利上げなど市場は0.75%の利上げを織り込み、投資家心理をさらに冷やしました。
恐怖指数と呼ばれるVIX指数は6.27ポイント(+22.59%)上昇し、34.02ポイントと急上昇。相場の変動性に警戒が必要です。
日経市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆333億円、売買高は12億6090万株でした。東証プライムの値上がり株は382株、値下がり株は1403株、変わらずは53株でした。
直近押されていた海運株が上昇率一位でした。米国同様に素材系から景気敏感株、消費関連など幅広い業種で売りが出ました。特にボーイングの大幅な下落を引き継ぎ国内の空運業は大きく売られました。
テクニカル的にはボリンジャーバンドの-1σに支えられる形で取引を終えました。下髭は長く値頃感もあり26,500円付近で反転しましたが下げ止まりのサインはまだ見られませんので、一時的に自主反発あっても積極的に買いを入れる場面ではありません。
1ドル134円と円安基調には変わりありませんが本日の輸出関連の動き、例えばトヨタ自動車など円安の恩恵を受ける銘柄が軟調に終わったことを考えると円安の恩恵受ける銘柄も様子見がいいのかもしれません。
米国FOMCが市場の想定通りで利上げの不確実性が払拭されると全体相場も安定すると思われますので、米国の利上げ動向を注視しましょう。
先日紹介したライフネット生命(7157)は本日4%を超える上昇になりました。ディフェンシブ銘柄などは相場が不安定な時に物色の候補にいれるのもよい戦略です。
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