日経市場概況
2022年6月10日の日経市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-422円24銭の27,824円29銭(-1.49%)と下落しました。
欧州中央銀行の利上げにより米国市場が下落、その流れを引き継ぎ日経市場も下落しました。
5営業日続伸とSQ清算日、そして週末要因などリスク回避と利益確定の売りが入り東証全業種が下落しました。
テクニカル的に気になるポイントもありますので、今後の動向など最後までお読みください。
米国市場情報
米国時間6/9の米国市場は続落しました。
NYダウ平均株価は前日比-638.11ドルの32,272.79ドル(-1.94%)でした。
S&P500は前日比-97.95ポイントの4,017.82ポイント(-2.38%)
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-335.05ポイントの11,754.23ポイント(-2.75%)でした。
欧州中央銀行が7月に金融緩和を終了と発表。利上げ懸念、そして今夜の米国CPI発表を控えインフレ加速の懸念により3指標そろって下落しました。
AppleやMicrosoftなどのハイテク株、航空機ボーイングなどの景気敏感株に加え、消費関連のディズニーやクレジットカードのVISAなど幅広い銘柄に売りが出ました。
2週間で2,000ドル近い上昇もあり利益確定が出やすいタイミングでもありました。気になるのはNYダウは持ち合いが続いたあとの本日の下落で支えのポイントの25日移動平均線をわずかに割ってしまったことです。
今夜のCPI発表によりインフレ加速による利上げへの懸念が出ると大きく調整に入る恐れがありますので警戒が必要です。
日経市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆1449億円、売買高は12億7253万株でした。東証プライムの値上がり株は176株、値下がり株は1634株、変わらずは28株と全体の約9割の銘柄が下落しました。
鉄鋼や非鉄金属などの景気敏感株から円安により収益改善から好調だった輸出関連など幅広く売られました。
昨日のブログでも急ピッチに上昇しているので、利益確定の売りに注意と解説。さっそく本日その流れになりました。
常識的な範囲での利益確定の売りは想定していましたが、気になるのポイントとして長期の参考指標となる200日移動平均線をまたぎながら下落、取引を終えたことです。
今夜の米国市場の結果にもよりますが、週明けの相場でこの200日移動平均線に支えられて反発していくか、または抵抗に合い下落していくかがポイントとなります。
抵抗にあって下落入りする場合は3/25からの日経平均株価を参考にすると良いでしょう。
今夜の米国市場は前述したようにCPIの発表などもあり、さらなる利上げが警戒された場合、高PER株のハイテク関連株などはさらに下げを強める恐れがありますので注意が必要です。
ネガティブ要素の多い相場ですが、国内では入国緩和など観光ビジネスへの期待、航空各社も入国緩和に向け便数の変更など徐々にアフターコロナに向け進み始めています。
旅行関連はもちろんですが、ラオックス(8202)などもテクニカル的に注目銘柄として動向を注視しています。
3/28のブログでも紹介したライフネット生命なども、下落トレンドから底値をかためて上昇継続の兆候がみられますので今後の動向に注目です。
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