日経市場概況
2022年5月19日の日経市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-508円36銭(-1.89%)の26,402円84銭でした。
前日のブログで週後半は外部要因に左右されやすい日経相場になると解説。さっそく本日、顕著にあらわれました。
米国小売大手ターゲットの売上対利益が振るわなかったため、ダウは小売業を中心に下落。
日経市場もその流れを引き継ぎ、大きく下向きの窓を開けて取引開始。一時700円を超えるほど下落幅を広げましたが、売り一巡後は日銀によるETF買い入れの観測もあり下げ幅を戻しながら今日の取引を終えました。
インフレによる米国の急速な利上げによる景気減速などの懸念が強く残る米国市場、引き続き変動性が高まる相場に警戒が必要です。
今後の動向など本日もよろしくお願いします。
米国市場情報
米国時間5/18の米国市場は急反落しました。
NYダウ平均株価は前日比-1164.52ドル(-3.57%)の31,490.07ドルと大幅に下落しました。
S&P500も前日比-165.17ポイント(-4.04%)の3,923.68ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-566.37ポイント(-4.73%)の11,418.15ポイントと米国株価指数3指標そろって下落しました。
前日の米国小売売上高が市場予想を上回り景気回復が期待されたが、米国小売大手のターゲットの決算が売上高に対しての利益が振るわなかったため、景気回復への疑念が再燃し大きく売られました。
ウォルマートを含む小売業の予想外の収益悪化に伴い投資家心理が再び悪化、ウォルグリーンブーツアライアンスなど大きく売られ、他の銘柄にも影響しNYダウ構成銘柄30種すべて下落しました。
前日の買い戻しが入ったハイテク関連銘柄もリスク回避の売りが入り、アップル-5%、シスコシステムズなども売られました。
恐怖指数であるVIX指数も1.5%上昇し31ポイント台へ、再び変動性が高まるおそれが出てきました。
日経市場情報
東証プライムの3兆163億円、売買高は12億6439万株でした。東証プライムの値上がり株は468株、値下がり株は1313株、変わらずは56株でした。
テクニカル的には下ひげの長い陰線で下落幅を強く戻しながら終わりましたが、日銀によるETF買い入れへの思惑も含まれています。3/17日の安値で下げ止まりました。明日以降、本日の安値を割り込むとさらに下げが強くなる恐れがありますので注意が必要です。
日本時間の21時以降には米国のフィラデルフィア連銀製造業景気指数発表や失業保険新規申請数などの景気指数の発表も、控えており米国の景気回復の目安として注目されます。
明日の日経市場は週末要因もあり、今夜の米国市場しだいではさらに変動性が高まるおそればありますので、警戒するようにしましょう。
いずれにしても下げ止まりのサインも出ていなく、下げ過ぎからの反発もありますが、そこから上昇継続になるとも限らないので、思惑で株を買うのは控える方が賢明です。
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