日経市場概況
2022年5月11日の日経市場は小幅に反発しました。
日経平均株価は前日比+46円54銭の26,213円64銭(+0.18%)と3営業日ぶりに反発しました。
午前の取引開始後は節目の26,000円まで下げましたが、売り一巡後はソニーなどの好決算銘柄などを買い直され下げ幅を戻しながら本日の取引を終えました。
今夜発表の米国CPIなどにより、様子見ムードが強まり積極的に上値を追う動きにはなりませんでした。
今後の動向など本日もよろしくお願いします。
米国市場
米国時間5/10の米国市場は続落しました。
NYダウ平均株価は前日比-84.96ドル(-0.26%)の32,160.74ドルでした。
S&P500は前日比+9.81ポイント(+0.25%)の4,001.05ポイントと4,000ポイント台復帰。
ハイテク関連ナスダックは前日比+114.42ポイント(+0.98%)の11,737.67ポイントでした。
米国長期金利が2.9%へ下落、直近で下落のきつかったハイテク関連銘柄が買われたことでNYダウの下落幅は限定的でした。
11日発表の4月米国消費者物価指数の発表を控え、様子見がさらに広がり取引開始後は直近の売られすぎからの買い戻しもあり上げ幅を500ドル台まで上げましたが、金融引き締め、CPI発表前、地政学リスクなど先行きの不安感に下げ幅を一時300ドル台へ反転するなど不安定な動きになりました。
半導体のエヌビディアなどのハイテク主力株は買われましたが、反対に長期金利低下によりJPモルガンチェースやゴールドマンサックス などの金融株は売られました。
VIX指数は引き続き32ポイント台、フィラデルフィア指数(SOX指数)は2.5%と上昇しました。
日経市場
東証プライムの売買代金は概ね3兆2045億円、売買高は13億6854万株でした。東証プライム値下がり株は1158株、値上がり株は629株、変わらずは50株でした。
海運株や鉄鋼など景気敏感株などは買われました。
取引時間中に決算発表をしたトヨタ自動車(7203)は営業収益、営業利益ともに過去最高でした。営業収益前期比+15.3%の31兆3,795億円、営業利益は前期比+36.3%の2兆9,956億円でした。
営業面の努力と円安基調による為替変動を追い風に増収増益となりました。
2023年3月期通期の連結業績予想は営業収益33兆円(前期比+5.2%)で営業利益は2兆4,000億円(前期比-19.9%)と増収減益を予想。為替リスクと露ウクライナなどの地政学リスクの不透明感、そして半導体不足などを考慮し前期よりも控えめな予想としました。
材料出尽くしと今期の予想が市場予想の期待に応えられなかったこともあり、トヨタ自動車の株価は4%安で取引を終えました。
日経平均全体のテクニカルでは前日の安値は切り上げてますので、明日以降から下げ止まり反転するかがポイントになります。
直近の強い売り、各移動平均線からの乖離率も高いので、空売り銘柄など利益が出ている銘柄は利益確定の選定と米国CPI通過による相場の変動性に注意しましょう。
主力企業の決算も本格化し、明日は半導体製造装置メーカーの東京エレクトロン(8035)なども控えております。
ある程度主力企業が出揃えば、ブログを通じ紹介していきますので、選定の参考になれると幸いです。
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