日経市場概況
連休終盤の2022年5月6日の日経市場は反発しました。
日経平均株価株価は前営業日+185円03銭の27,003円56銭(0.69%)でした。
週末要因と米国金融引き締めによる米国株価指数下落など重なり前場は変動性の高い相場でしたが、下げ幅は限定的で午後からは割安感から反転し上昇して終わりました。
NYダウ大幅下落で波乱が予想されましたが、NYダウの終値が日本時間5/2の33,000ドル付近で引けたため売り込まれる要素はなく節目の27,000円をわずかに超えて取引を終えました。
それに加えドル円も1ドル130円台と恩恵を受ける輸出関連など29業種も買われました。
利上げや円安など、今後の動向ふくめ本日もよろしくお願いします。
米国市場概況
米国時間5/5の米国市場は前日900ドルを超える上昇を打ち消すほど大幅に下落しました。
NYダウ平均株価は前日比-1063.09ドルの32,997.97ドル(-3.12%)でした。
S&P500は前日比-153.30ポイントの4,146.87ポイント(-3.56%)
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-647.16ポイントの12,317.69ポイント(-4.99%)と3指標揃って下落しました。
VIX指数は警戒レベルの31ポイント(+5.78%)台へ突入しました。
半導体株指数のSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)も5%安の3,005ポイントでした。
5/2のブログでFOMC後は相場が安定すると解説。5/4のFOMCによる0.75%の利上げはしないと発言後にNYダウは900ドルを超えるほど反発しました。
しかし金融引き締めへの警戒は強く、市場は0.75%の利上げを想定した動きになりました。
NYダウ構成銘柄30種すべて下落。Appleやセールスフォースドットコムなどハイテク関連やIT関連はきつく売られました。
ナイキやホームデポなどの日用品関連や消費関連なども売られました。
テクニカル的にも中長期の参考指標になる25・75日移動平均線がかかる34,000ドル付近で抵抗にあい反転した形になりました。
さすがに売られすぎ感はありますが、利上げへの警戒は根強く下げ止まりのサインも今のところないので、利上げによる神経質な動きに警戒しましょう。
日経市場情報
東証プライム市場の売買代金は概ね3兆4359億円、売買高は14億9856万株でした。東証プライムの値上がり株は1279株、値下がり株は510株、変わらずは49株でした。
円安による輸出関連や、米国利上げによる銀行株などが上昇率上位でした。
テクニカル的には節目の27,000円を超えました。トレンド継続になるかは25日移動平均線がまたがる27,100円付近がポイントになります。
全体相場的には先安感の懸念は残りますが、5/2のブログでFOMC通過後は相場が安定すると解説。6月以降の利上げ不透明感が後退するか継続してウォッチする必要があります。
依然として日本は頑なに超低金利を継続。自動車関連など円安の恩恵を受ける企業などありますが、円が弱くなっている以上、日経平均株価も相対的に割安になってきていると言えます。
石油などのエネルギー資源高騰により家計圧迫も無視できないレベルになってきました。
国の方針なのは仕方ないですが、円で資産を持つリスクも考慮していかなければなりません。
FPとしてアドバイスするとしたら、円預貯金の一部をドルなどの外貨預金などにすることです。
このブログを読まれる方は株式投資をメインにされてると思いますが、円安の恩恵を受ける企業へ投資するのもよいでしょう。
円が安いということは日本が安くなったということです。(物価は上がってきていますが)
それでも世界の先進国の中では、日本はご飯は美味しくて安い、環境も綺麗、治安は安全など魅力的な要素はたくさんあります。
岸田総理が先日、諸外国からの一部入国緩和などアフターコロナに向けた準備を進めています。コロナが収束に向かえば間違いなくインバウンドは復活します。
このまま円安基調が続けば中国などからたくさんの観光客が訪れると予想されるので、インバウンドやサービス、旅行関連などの銘柄を物色するのも戦略の一つです。
国内企業の決算ピークでもありますので、アフターコロナなど含めまた別の記事で注目株など紹介できたらなと思います。
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