日経情報
2022年4月7日の日経平均株価は大幅に続落しました。
日経平均株価は前日比461円73銭安の26,888円57銭(-1.69%)でした。アメリカ金融引き締めよる景気減速への懸念から米国市場下落の影響と、欧州・アジア市場と世界的な株安の流れを受け継ぎました。
米国市場
今朝の米国市場は続落しました。NYダウ平均株価前日比-144.67ドルの34,496.51ドル(-0.42%)
S&P500は前日比-43.97ポイントの4,481.15ポイント(-0.97%)。
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-315.35ポイントの13,888.82ポイント(-2.22%)と上記2指標に比べ大きく下げました。
FRBによる金融引き締めを積極的に示すなどで長期金利が約3年ぶりに2.6%台に上昇。FOMC議事要旨では5月からの資産圧縮は月950億ドルの削減が適切との見方で参加者が大筋合意しており、インフレ圧力が高まれば数回にわたり0.5%の利上げが必要と合意。
FOMC議事要旨開示後は材料出尽くしによる買い戻しにより下げ幅を縮小しました。
金利上昇局面で売られやすい高PER株のハイテク株はきつく売られ、マイクロソフトの4%安によりナスダック指数は大幅に下落。
金利上昇による景気減速と中国のコロナウィルスによるロックダウンなどで消費関連株も売られました。
昨日に続き景気に左右されにくい医薬品などのディフェンシブ株は本日も買われました。
VIX指数は21.88ポイントで20台を超えました。市場の価格変動には引き続き注意してください。
日経市場
東証プライム市場の売買代金は概ね2兆8624億円。売買高は11億8811万株でした。東証プライムの値上がり株は173株、値下がり株は1630株、変わらずは36株とほぼ9割を超える株が値下がりしました。
医薬品株、水産・農林株、食料品などのディフェンシブ系銘柄が上昇しました。
昨日のブログでも今後の物色として、アメリカ市場を参考にするならディフェンシブ系の医薬品などを対象と解説。さっそく本日物色された模様です。
アメリカの金融引き締めが急ピッチで進む懸念、中国のロックダウンによる経済活動縮小、そしてロシア・ウクライナの地政学リスク。
そして新年度における資産のリバランスによる価格変動性など、ボラティリティが高まっています。
テクニカル的にも前日の注意ポイントとして説明していた25日移動平均線近くまで下落すると割安感から買い戻されました。
3月22日・23日の窓開けを埋める形にはなりますが、まだ下げ止まりかはわかりませんので、積極的に買いを入れるのは控えた方がいいです。
明日は週末の金曜日なので、今夜の米国市場次第では、午前中は変動性が高まる恐れがありますので、保有銘柄の利益確定ポイントや損失ポイントなど注意深くウォッチするようにしましょう。
この記事へのコメントはありません。