日経市場情報
新年度になる2022年4月1日の日経市場は続落しました。本日の日経平均株価は前日比155円45銭安の27,665円98銭(-0.56%)でした。
米国市場の月末と四半期末、直近の急ピッチな上昇による利益確定の売りなどが重なり、3指標揃って下落。
日経市場も米国市場の影響を受け、売り優勢でスタート。日銀短観の大企業・製造業の先行き業況判断の低下により、一時下落幅が400円を超えるときもありました。
2022年4月4日からスタートする東証新市場。今後の懸念要素など含め週末のマーケット情報をお伝えしていきます。
米国市場
昨夜の米国市場も続落しました。
NYダウ工業株平均株価、前日比550ドル46セント安の34,678ドル35セント(-1.56%)と節目の35,000ドルを割り込みました。
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比-221.76ポイントの14,220.52ポイント(-1.54%)でした。
S&P500も前日比-72.04ポイントの4,530.3 41ポイント(-1.57%)と3指標揃って下落しました。
6ヶ月に渡り1日あたり平均100万バレルのアメリカ石油備蓄放出の報道などで、原油先物価格は前日比7%ほど下落。石油関連株の下落につながりました。
中華人民共和国の上海市においては新型コロナウィルス感染拡大によりロックダウンを実施するなど中国の景気減速を懸念。
それに加えロシア・ウクライナ情勢も軍事縮小に疑念が残る状況で、投資家心理が悪化しました。
アナリストによる投資判断引き下げにより半導体関連のAMDが下落したことで、ハイテク関連ナスダックも下落しました。
日経市場と新市場区分スタート
東証一部の売買代金は2兆8935億円と3兆円を下回りました。売買高は11億9029万株でした。東証一部の値上がり株は1080株、値下がり株は1002株、変わらずは94株でした。
海運、輸送機器、鉄鋼など景気敏感株が強く売られました。1ドル122円と円安に振れたことで日経市場は下げ幅を戻して取引を終えました。
テクニカル的には連日お伝えしていたように75日移動平均線を支えに下げ止まりました。下髭が長く実体は短く、迷いがみられる形です。
さらに週足では先週の週足に収まる持ち合いになりました。どちらに振れるかにより来週以降のトレンドが決まりそうです。
今夜の米国市場もISM製造業景況指数や失業率発表など今後のトレンドの参考になる指標が発表されます。
日本国内も4月4日の新市場区分スタートやイオン、しまむら、7&Iホールディングスなどの小売業の決算発表などが予定されています。
新年度そうそう慌ただしい市場になりそうですので価格変動リスクには要注意してください。
改めてブログで詳しく書きますが、週明けの4月4日は東証再編。新市場区分がスタートします。
- プライム市場
- スタンダード市場
- グロース市場
東証が3つの市場に区分されます。2022年1月に新市場銘柄は公表されており、織り込み済みではあると思いますが株価の変動性には注意が必要です。
とくに東証1部全銘柄の時価総額加重指数、TOPIXですが2025年1月末までの経過期間を経て構成目柄の除外が完了します。
プライム市場上場基準に満たない流通株式時価総額100億円以下の企業に関しては、TOPIX連動型ETFなどのファンドの買い入れなど除外されるおそれがあります。
このことを頭の片隅にいれて、今後の銘柄選びの参考にしてみてください。
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