2022年3月22日、3連休明けの日経市場は6営業日続伸しました。日経225平均株価前日比396円68銭高(+1,48%)の27,224円11銭と続伸しました。先週末の日経先物取引の上昇と円安・ドル高の為替の影響と、米国時間外取引による反発などが追い風となり節目の27,000円を超えました。
昨夜の米高市場は、ダウ工業株30種前日比201ドル94セント安(-0.58%)の34,552ドル99セント。ハイテク関連ナスダック前日比-55.38ポイント(-0.40%)の13,838.46ポイント、S&P500前日比-1.94ポイント(-0.04%)の4,461.18ポイントでした。FRB議長パウエル議長が21日に、FOMCで大幅利上げの可能性を言及し、金融引き締めの加速を警戒され3指標揃って反落しました。ロシア・ウクライナ情勢の緊迫による投資家心理の不透明感の継続、原油先物取引価格が反発したことも景気減速の懸念事項になりました。アメリカ国債10年金利も2.328%と2019年5月以来の高水準に達しています。アメリカ国債2年金利が2.176%、長短金利差の縮小による景気のピークアウトなど警戒するようにしましょう。
東証一部売買代金は概ね3兆4261億円、売買高は15億3223万株でした。東証一部値上がり株1144株、値下がり株954株、変わらずは83株でした。原油先物価格の上昇によりINPEXや出光興産などの石油関連銘柄が上昇。直近で堅調だった海運株や、食料品などの内需関連銘柄は利益確定の売りで反落。中国東方航空墜落によりアメリカボーイングなどの航空関連が下落した流れを受け空運株なども下落。金利上昇で利鞘収入の恩恵を受ける保険株や銀行株なども上昇しました。
米国市場は反落しましたが、米国株価指数の時間外取引反発により日経市場は6営業日続伸することができました。3月末の権利確定や、空売り買い戻しなども追い風になりました。先週のブログでも空売りの利益確定注文の設定など書いていました。節目の27,000円を超えたこと、ここまで急ピッチあげてきたことで利益確定の売りと戻り待ちの売りなどは入ってきそうな相場ですが、大きく暴落するような相場状況でもなさそうです。もちろんロシア・ウクライナ情勢は依然緊迫しており余談は許しませんが、市場は地政学リスクに対する耐性はついてきている印象です。次は27,500円付近にある75日移動平均線を超えてくると28,000円を目指す形になります。一目均衡表の雲も27,500円付近にあり一旦は抵抗にあいそうですが、逆にその付近の価格を超えると更なる上昇が期待できます。
先週私が取引したトヨタ自動車(7203)などもいいパフォーマンスになってきました。注目銘柄として観察していた三菱UFJ(8306)なども800円を超えるパフォーマンスに。今後も引き続き注目です。VIX指数も24台に低下、今月は権利確定月など下値は堅いと予想できますが、ロシア・ウクライナ情勢には引き続き注意しつつ高配当・増配などの銘柄は物色するべきでしょう。
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