2022年3月15日の日経市場は、前日比+38円63銭の25,346円48銭(-0.15%)と小幅に反発しました。原油先物価格の下落や円安などで輸出関連などを中心に買われましたが、露ウクライナの地政学リスクの不透明感などにより、積極的な強い動きにはつながらず上値は思く、方向感のないまちまちな動きになりました。
昨夜の米国市場は、ダウ工業株30種平均前日比+1ドル05セントの32,945ドル24セント(+0.00%)とこちらも小幅に上昇。取引開始直後は上昇していきましたが、FOMCの金利動向など様子見ムードで引けにかけて上げ幅を縮小していきました。ハイテク関連指数のナスダック総合指数は前日比-262.59ポイントの12,581.22(-2.04%)ポイントと反落。アメリカ長期金利の10年債が2%を超える上昇により、高PER株のグロース株が売られました。
東証1部売買代金は本日も3兆円を下回る2兆7976億円。売買高は12億2208万株でした。東証1部値上がり株は1761株と全体の8割を超え、値下がり株は373株、変わらずは46株でした。原油先物下落により、石油・石炭銘柄は昨日に続き下落。また外国為替市場が約5年ぶりの1ドル118円台と円安に振れたため、輸出関連など輸送関連など景気敏感株やガラス、ゴムなどの素材系も買われました。
露ウクライナ停戦協議が15日に延期など、地政学リスクの不透明感が払拭されず、投資家心理は強気ではなさそうですが、直近で売られすぎ分、割安感は出てきておりタイミング次第では反発する様子を伺っている相場です。空売り銘柄は急な反発に注意し利益確定価格の逆指値注文などはこまめに見直さないといけません。Go Toトラベル再開など、サービス関連や空運株なども継続して注目です。
今夜から始まるFOMCの会合など引き続き金利動向により市場の変化は神経質になりそうですが、金利の方向性がみえてくれば相場状況も改善されてくるでしょう。しかしマクロ的に露ウクライナなどの地政学リスク、ロシア債の利払いリスク(デフォルトリスク)など先行きは不透明感が残る相場であるということは理解しておきましょう。節目の25,000付近で下げ止まったように攻防していますが、いつでもパニック売りに繋がる状況には変わりありません。リスク管理と損切りポイントなどはしっかりと、利益が乗っている銘柄は利益確定ポイントの設定などこまめにチェックしましょう。
金利と為替変動にも注意しながら、円安の恩恵を受ける自動車関連などの輸出関連は引き続き注目したいところです。
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