2022年3月14日の日経市場は小幅に反発しました。前営業+145円07銭の25,307円85銭(+0.58%)で取引時間中は方向感のないまちまちな動きになりました。岸田総理によるGoToトラベル再開への発言、露ウクライナの停戦協議再開など、ニュースに左右される一日でした。
週末の米国市場は、ダウ工業株30種平均前日比-229ドル88セントの32,944ドル19セント(-0.69%)で、地政学リスクおよび今週開催のFOMC会合などリスク回避の売りで下落。アメリカ長期金利上昇により、高PERのハイテク関連株ナスダック平均も前日比-286.15ポイントの12,843.81(-2.18%)とS&P500とともに3指標揃って下落。週末中に停戦協議再開などポジティブなニュースで、米国時間外取引で米国株先物上昇の流れを引き継ぎ、本日の日経平均は取引開始から週末の終値より高値でスタートしました。
東証1部売買代金は3兆円を下回る2兆6680億円、売買高は11億8702万株でした。全体の7割を超えた値上がり株1445株、値下がりは655株、変わらずは80株でした。資源高により収益面の懸念から電気・ガスなどは売られ、原油増産による原油価格下落などで石油・石炭関連も売られました。
岸田総理と適切な時期にGoTo再開の発言で旅行関連や空運株などは買われました。海運株も依然堅調な動きで、停戦協議再開など前向きなニュースで投資家心理の悪化が和らいだ印象です。今夜の米国市場及び明日の日経市場もポジティブに終われば直近で売られすぎた分、反発はありそうですが、25,000円の攻防、下向きの移動平均線とボリンジャーバンドの1σと2σの間をウロウロと市場の迷いが伺えます。そして、今週はFOMCなど金利動向にも目が離せません。予想以上の利上げとなればさらに下げが加速するように思えますが、実際のところFOMC会見を通過するまで先行きは読めないので、価格変動リスクになるとだけ認識しておきます。
先週からお伝えしていた、銀行株で三菱UFJ(8306)と滋賀銀行(8366)などは堅調な動きになってきました。金利上昇による利鞘確保により収益面への影響など今後も引き続き注目です。そして、旅行関連や、停戦協議が前向きに進めばサービス業なども注目でしょう。露ウクライナの地政学リスクと、ロシア債のデフォルトの影響など引き続き市場の懸念事項は残りますが市場はある程度織り込んでいる面もあるので、為替の方もドル円117円台と円安に振れてもいるので輸出関連株など、ファンダメンタル中心の銘柄物色にあててもいいことでしょう。
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