2022年3月10日の日経市場は大幅に上昇しました。前日比+972円87銭の25,690円40銭(+3.94%)と原油価格の下落により景気悪化リスクが低下、欧米・アジア市場の反発と、空売りの買い戻しも入り、日経市場も幅広い銘柄に買いが入りました。
米国市場はダウ工業株30種、前日比+653ドル61セントの33,286ドル25セント(+2.0%)、ハイテク関連ナスダック指数も前日比+459.99ポイントの13,255.55(+3.59%)、S&P500とともに3指標揃って力強く反発しました。
東証一部売買代金は概ね3兆3885億円、売買高は15億403万株でした。東証一部値上がり株数は2140万株、値下がり株は30株、変わらずは10株、98%を値上がり株が占める相場でした。33業種すべて反発し、昨日売られた海運株や空運株などが買われたのと、石油など資源コスト低下により石油関連や鉱業などは弱い動きになりました。
4営業日で1800円超えの続落から、一時東証は上げ幅1000円を超える場面もあった反発でした。OPECによる石油増産などの思惑もあり原油価格の上昇が一服し、投資家心理が和らいだ形になりました。ドル円の為替も115円台ということもあり自動車関連などの輸出・景気敏感株などにも買われました。
テクニカル的には上髭がほとんどない上昇の勢いが強いように見えますが、明日以後も上値を追う勢いがあれば安心できそうですが、26,600円あたりにある下向きの25日移動平均線が抵抗になりそうなのと、本日の値幅もボリンジャーバンドの1σと2σ以内に収まる形で、1σを抜けてこない限りは上値は重い印象です。たった1日しか反発していないので、下げ止まりの判断もできませんが、ここ最近の売られすぎから買いのエネルギーは強そうなので、PERなどの指標に参考にしながらバリュー株などを軸に物色してはいかがでしょうか。
今夜のアメリカ市場はCPI指数発表と、来週はFOMC会合など金利の動向に左右されそうですが、利上げの方向に向かってるので株価には織り込まれていると判断できますが、株価変動には注意です。
露ウクライナの地政学リスクには引き続き動向を注視しなければいけませんが、直近の売られすぎからの割安銘柄からファンダメンタル的に、しっかりした銘柄を物色するのもありでしょう。以前お伝えした三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)は私の注目している銘柄と高配当の日本郵船(9101)などです。
明日の日経は週末要因など午前中は変動性が高まりそうなので注意しないといけません。空売り銘柄は利益確定の注文額の確認など確実に行いましょう。
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