2022年3月8日の日経市場は、前日比-430円46銭の24,790円95銭(-1.71%)と続落しました。依然として露ウクライナ情勢が緊迫する中、昨日のブログでお伝えしたように、節目の25,000円を割り込み24,000円台に突入しました。
アメリカ市場は、前日比-797.42ポイントの32,817ドル38セント(-2.37%)と続落。ハイテク関連のナスダックも前日比-482.47ポイントの12,830.96ポイントと続落しました。米国市場の反落を引き継いだ形で本日の日経市場もマイナススタート。時間外の米国先物市場取引の値動きに合わせ、日経市場は一時25,290円台まで切り返しましたが、その後すぐに反落、市場心理の弱さが目立ちました。原油価格の上昇により日経全体に比べ比較的堅調に推移していたINPEXなどの石油関連株も下落しました。
東証一部売買代金は活発で概ね4兆768億円、売買高は8億7340万株でした。東証一部値下がり株は1788株、値上がり346株、変わらずは46銘柄と全体の8割が値下がりました。33業種すべて下落し、連日好調だった海運株も利益確定の売りに押されました。
今後のポイントととして、露ウクライナ情勢の停戦およびポジティブな進展にかかってきます。原油価格の上昇など企業収益の悪化など、先行きの不透明感による下落は、停戦協議などにかかってきます。市場はコロナウィルスに関しては耐性がついていますが、地政学リスクによる変動が高まっています。まずは連日お伝えしていますように資金の温存を第一に考え、アフターロシア・ウクライナを見据えた銘柄選択、金利動向などトップダウン的に視野を広げて戦略を練るべきでしょう。持ち越しリスク、価格変動リスクなどを狙ったデイトレやスキャルピングなどで、値幅を取るのも有効でしょう。SQ、地政学リスク、権利確定月、利上げ動向など今月は神経質な動きなりそうです。テクニカル的に売られすぎのサインも見受けられますので、急な反発による空売り銘柄の損失回避など逆指値などの価格注文の見直しもこまめに行なっておきましょう。
テクニカルで見る今後の株価見通し
株価が変動する要因は、市場心理、地政学リスク、企業業績、景気先行きなどチャートだけでは判断できませんが、過去の値動きからおおよその見通しを立てリスクを回避しておくことも重要です。画像チャートの①は上昇トレンドの値幅で、②は下落トレンドの値幅です。そして③が直近の高値から②と同じ下落幅をボックスで当てはめた下落幅参考ポイント。③のボックスの底辺の23,200円が下落リスクを想定したポイントになります。市場で絶対と言う言葉はありませんし、明日以降下げ止まり切り返し、上昇トレンドに復帰もあり得ますが、リスク想定として23,200円まで下落するというあくまでも想定のお話です。PERなどの業績モメンタムなどは割安感が出ていますが、まだ下げ止まりのサインは出ていないので買いに関しては控えるべきです。
上のチャートはあくまでも想定の話なので絶対ではありません。
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