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東証市場概況
2023年4月11日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+289円71銭(+1.05%)の27,923円37銭でした。
週明けの米国市場が3指数そろって上昇したことを受け日本市場も買いが優勢となりました。
1ドル133円台とやや円安に振れていることも輸出株を中心に買い支えられた形となりました。
取引時間中には著名投資家ウォーレン・バフェットが日本株への投資に前向きとの発言で、日経平均株価はさらに上げ幅を拡大し400円超となり節目の28,000円に乗せました。
その後は28,000円達成感から利益確定に押され、節目の28,000円を割り込んで終わりました。
前日の日銀植田新総裁による日銀の金融緩和修正の懸念が和らいだことでマザーズなどグロース株が買われたことや、本日のバフェット氏の発言など商社株が買われ、東京エレクトロンなどの半導体関連、ファナックなどハイテク株も買われました。
米国市場情報
米国10日の米国市場は続伸しました。
NYダウ平均 33586.52ドル(+101.23 +0.30%)
S&P500 4109.11ポイント(+4.09 +0.10%)
ナスダック 12084.36ポイント(-3.60 -0.03%)
連休明けの米国NYダウ、S&P500は上昇しました。前週末発表の失業率は市場予測とほぼ同じになったため景気後退懸念が後退、投資家心理が好転しました。
反対にFRBによる利上げがやや懸念され、ハイテク株の多いナスダックは下落しました。AppleもPC販売数が下落したことが嫌気され下落しました。
今週の米国はJ Pモルガンなど大手金融機関の決算を控え結果を見極めたい動きから値動きは限定的となりました。
テクニカルででもサポートと意識されやすいポイントで下げ止まっているので、底堅い印象の米国市場です。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆5260億円、売買高は10億4600万株でした。
東証プライムの値上がり株は1385、値下がり株は365、変わらずは85でした。
卸売、精密機器、非鉄金属、不動産、石油・石炭、鉱業、電気機器など内需から景気敏感、エネルギー関連とバランスよく買われました。
医薬品、ディフェンシブ、水産・農林は下落しました。
テクニカルでは前日から上向きのギャップをあけた陽線となりました。上髭の方が長い陽線でボリンジャーバンドの1σを上値の抵抗とし利益確定の売りに押されました。
節目の28,000円を割り込んだことはやや後味の悪い終わり方ですが、抵抗となりうるラインは一気に抜けたことは今後の日本市場にとってはいい流れとなるか注目です。
上昇トレンド復帰とするには3/9と4/4の高値を超えて欲しいところですが、本日の動きをみるとそこがダブルトップにもみえなくもないのでいきなり大きなポジションをとるのは得策とは言えません。
まとめと注目銘柄
バフェット氏の日本株への追加投資、そして前日の日銀植田新総裁の金融緩和スタンスの発言は株式市場にとっては追い風となりました。
東証フォローアップミーティングではPBR1倍割れの銘柄に対する改善要求など、国内企業は割安の銘柄もあるので注目したいところです。
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