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東証市場概況
2023年4月5日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-474円16銭(-1.68%)の27,813円26銭でした。
米国市場が景気減速が懸念され利益確定の売りに押され3指数揃って下落、日本市場もその流れを受けリスク回避の売りに押されました。
直近の上昇で利益確定が出やすい相場であったのと、1ドル131円の円高になったことも輸出株が売られ、節目の28,000円を割り込んで取引を終えました。
海運株のみ上昇しましたがほぼ全面安の形の中、オリンパスなど精密機器の一部などには買いが入りました。
米国市場情報
米国4日の米国NYダウは反落しました。
NYダウ平均 33402.38ドル(-198.77 -0.59%)
S&P500 4100.60ポイント(-23.91 -0.58%)
ナスダック 12126.33ポイント(-63.12 -0.52%)
本日の米国市場はJOLT求人件数が市場予想を下回り約2年ぶりの1000万件を下回りました。前日のISM製造業景気指数、そして原油高騰によるコスト高で景気減速が懸念されドル売りが加速しするなどし3指数揃って下落しました。
P&Gなどディフェンシブ銘柄は本日も上昇しましたが、ハイテク株や景気敏感は利益確定の売りに押されました。
テクニカルではNYダウは一目均衡表の雲超えならずやや調整入りに注意が必要な形になりました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆8161億円、売買高は11億6563万株でした。
東証プライムの値上がり株は57、値下がり株は1763、変わらずは15でした。
海運のみ上昇の全面安に近い形となりました。
鉄鋼、石油・石炭などは大きく下落しました。
テクニカルでは前日の安値から下向きのギャップを空けて下落。実体の長い陰線で下げの強さを表しましたが、一目均衡表の転換線や25日移動平均線などサポートになりやすい価格帯では意識的に下げ止まりました。
投げ売りというよりは配当落から急ピッチの上昇からくる利益確定の範囲ともとらえられます。
米国VIX指数や欧州のVIX指数であるSTOXXも20ポイントを大きく上回ることもなく落ち着いたら印象もあります。
まだ下げ止まりのサインはないので、サポートとなりうる一目均衡表の雲や75日移動平均線のかかる27,000〜27,500円を下値に反転するかがポイントです。
まとめと注目銘柄
米国JOLT求人数の発表後に2021年以来の1000万人割れとなったことや、直近の原油高騰で景気悪化が懸念された形ですが、年初から下押しと見られていた市場では本日の幅のある下落は少し不思議に思う相場でした。
大きく売り込まれる印象もありませんが、本日意識された25日移動平均線を割り込むと警戒心からさらに調整が深まる恐れがあることは注意しましょう。
下値のサポートになりうるポイントはあるので先で述べた価格帯で反転したタイミングで参入しても良いでしょう。
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