目次
東証市場概況
2023年3月31日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+258円55銭(+0.93%)の28,041円48銭でした。
欧米市場が金融不安後退が本日も好感され上昇。日本市場もその流れを受け買いが優勢で、節目の28,000円を超えて取引を終えました。
前日の配当権利落後の日経市場は実質値上がりと解説し、本日は値頃感のある銘柄など含め買い戻しの動きや円安を追い風に、日経225からTOPIX、マザーズと3指数揃って上昇しました。
3/10の安値の28,100円付近では達成感と高値圏での利益確定の売りが入り上げ幅を縮小しましたが、週明けおよび新年度からの上昇トレンドを期待する流れとなりました。
米国市場情報
米国30日のNYダウは続伸しました。
NYダウ平均 32859.03ドル(+141.43 +0.43%)
S&P500 4050.83ポイント(+23.02 +0.57%)
ナスダック 12013.47ポイント(+87.23 +0.73%)
取引開始前に発表された新規失業保険件数が市場予想を上回り労働市場が弱まっていることがFRBによる利上げが後退するのではないかとの思惑で小幅ながらプラスで取引を終えました。
銀行株は金融不安が後退したものの、トランプ政権時代の銀行規制緩和を再度規制強化要請したとされたことが銀行収益の悪化が懸念され上値を重くしました。
週末の金曜にはFRBがインフレの参考とするPCEコアデフレータが発表されることもやや様子見ムードとなりました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆7422億円、売買高は14億2527万株でした。
東証プライムの値上がり株は1279、値下がり株は477、変わらずは78でした。
鉄鋼、卸売、精密機器、輸送用機器など景気敏感と内需の一角が上昇率上位でした。
高配当利回りだった海運は来季への見通しが不確実のため下落率は大きくなりました。
テクニカルでは上向きのギャップをあけて上昇、3/10の安値付近およびボリンジャーバンドの1σに上値を押さえました。
一目均衡表では遅行線がローソクを抜けるなど形ではいい流れになりつつあり、新年度および週明けからのトレンドに期待したいところです。
まとめと注目銘柄
配当権利落からの下落を早々と解消した日本市場の強さをみせつけた一日でした。
今夜はFRBが注目するPCEコアデフレータの発表を控え、市場予想通りなら先行きの利上げ懸念が後退することで欧米市場は一段高となる可能性が高く、その場合はより週明けからの日本市場にとっては追い風になる可能性があります。
精密機器などは2日連続で切り返すなど強い流れとなりました。
東証によるPBR1倍以下の銘柄には株価改善への具体策を求めるなどとしたことも株式市場に追い風となりました。
来週末の米国雇用統計まではこの流れが続く可能性が高くなりやすいので空売り銘柄は警戒が必要です。
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