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東証市場概況
2023年3月20日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-388円12銭(-1.42%)の26,945円67銭でした。
前週末の米国市場が銀行経営不安によりまちまちな結果に。UBSによるクレディ・スイス・グループ買収などで朝方の日本市場はやや買い優勢でしたが、銀行ショックへの懸念は根強く残り、祝日はさむ日本市場は徐々にリスク回避の売りにおされ節目の27,000円を割り込んで取引を終えました。
TOPIXやマザーズなど下落し、全業種下落のほぼ全面安で、銀行系や東京エレクトロンなどの半導体関連株まで下落しました。
米国市場情報
米国17日のNYダウは反落しました。
ダウ平均 31861.98(-384.57 -1.19%)
S&P500 3916.64(-43.64 -1.10%)
ナスダック 11630.52(-86.76 -0.74%)
SVB、シグネチャーバンクに続きクレディスイスの経営不安の警戒は強く米国市場はややリスク回避の売りに押されました。
金利低下によりグロース株は持ち堪えましたが、銀行株を中心に大きく下落しました。
FRBによる利上げの影響とされ、今週開催のFOMCでは0.25%もしくは利上げ停止をも織り込まれまいしたが、利上げ停止ということは今回の銀行の経営不安が利上げによるものと認めることになるので、今週のFOMCは注目となります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆9764億円、売買高は13億6028万株でした。
東証プライムの値上がり株は93、値下がりは1723、変わらずは20でした。
海運、倉庫・輸送関連などが大きく下落し、33業種すべて下落しました。
テクニカルでは75日移動平均線をこて一目均衡表の雲抜けて始まり、節目の27,000円を意識した取引となりましたが、200日移動平均線に上値を抑えられた後は再び一目均衡表の雲を下抜けして取引を終えました。
テクニカルでは祝日明け以降、このまま調整が進む場合は下げの加速に警戒が必要となります。
まとめと注目銘柄
警戒したように銀行経営危機への懸念は根強く残りました。UBSによるクレディスイス買収は明るいニュースとなりましたが、市場を転換させるほどの力はありませんでした。
スイスは金融業が主な経済の中心で、投資家心理が悪化すると株式市場への影響も無視できないレベルになります。
そして国内は3月末の配当など権利日を迎える中、権利落ち日の変動にも注意しなければいけません。
空売り銘柄は利益を伸ばしつつ、新たな買いは控えつつ次の波がきたときに参入できるよう銘柄の物色が中心となります。
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