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東証市場概況
2023年3月17日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+323円18銭(+1.19%)の27,333円79銭でした。
米国ファーストリパブリックの経営不安で複数の金融機関が預金支援などが好感され米国市場全体が反発、日本市場もその流れを受けました。
安全資産への資金流入で国債が買われ長期金利下落したことでナスダックを構成するハイテク株が買い直されました。
日本市場もレーザーテックや東京エレクトロンなも主力半導体関連株などが買われました。
連日懸念しているように銀行不安は完全には払拭されておらず、国内銀行はまちまちな動きなりました。
米国市場情報
米国16日のNYダウは反発しました。
NYダウ平均 32246.55ドル(+371.98 +1.17%)
S&P500 3960.28ポイント(+68.35 +1.76%)
ナスダック 11717.28ポイント(+283.23 +2.48%)
前日はクレディスイスの経営危機による銀行破綻が警戒されましたがスイス中銀による資金供給が安心感を与えました。
取引開始前に発表された失業保険継続受給者数は市場予想を下回ったので強い労働市場が次回の利上げを警戒しました。またECB政策金利も市場予想に反し金融不安により利上げが緩む思惑がはずれやや変動を与えました。
来週のFOMCでは約8割が0.25%の利上げ想定しており、市場もそれを織り込んだ形で株式市場に反映されました。
ファーストリパブリックの経営不安も複数の金融機関が預金による支援をすることで不安は払拭されましたが、金融機関の不安は完全に払拭されたわけではないので継続して動向を見守る必要があります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆6788億円、売買高は16億4105万株でした。
東証プライムの値上がり株は1350、値下がり423、変わらずは62でした。
空運、精密機器、陸運、電気機器、医薬品、サービスなど景気敏感と内需が買われました。
石油・石炭、建設、海運は下落しました。
テクニカルでは75日移動平均線をまたぎ上昇、5日移動平均線に上値をおさえられ、抵抗になりそうな一目均衡表の雲は抜けました。
一旦は懸念したほどの下落には繋がりませんでしたが、来週以降も節目の27,000円を割らずにトレンドが継続するかポイントです。
まとめと注目銘柄
ひとまずは欧米の銀行不安が後退しましたが、国内銀行はやや様子見で大きく買い直されることはありませんでした。
第二第三の銀行の経営不安が継続して出ないか、しばらく銀行関連株は警戒が必要です。
また国債が買われ金利が低下、米国は長期金利が低下しており、ドル円レートも円高に振れると国内輸出関連株には逆風となるので注意しましょう。
来週は日本は祝日をはさみ4日しか商い日はなくて、週半ばはFOMCと週明けは神経質な展開とみています。
銀行経営不安が欧米ともにある中、FOMCの利上げに注目が集まります。
結果がそろう木曜以降に市場は大きく動きだすとみています。
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