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東証市場概況
2023年3月16日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-218円87銭(-0.80%)の27,010円61銭でした。
米国に続き欧州でもクレディ・スイスの経営危機により欧米市場が下落、日本市場はその流れを受け下落しました。
一時下げ幅は500円超となりましたが、クレディ・スイスへ日本円で7兆円の資金供給の報道が伝わると下げ幅を縮め27,000円にわずかに乗せて取引を終えました。
ナスダックが支えられたことで日本市場も半導体セクターの一角は買われました。また前日の決算でエイチ・アイ・エスやパーク24などレジャー関連も堅調な動きとなりました。
欧米ともに金融不安が払拭されたとは言い難く、値頃感もある株式市場ですが継続して動向を見守る必要があります。
米国市場情報
米国15日のNYダウは反落しました。
NYダウ平均 31874.57ドル(-280.83 -0.87%)
S&P500 3891.93ポイント(-27.36 -0.70%)
ナスダック 11434.05ポイント(+5.90 +0.05%)
米国地銀破綻がやや和らいだなか、今度は欧州クレディ・スイスが経営危機に陥り金融不安が再燃し株式市場に動揺を走らせました。
反面、次回のFOMCでは0.25%および利上げ停止をも織り込み始め、長期金利が低下したことでハイテク株などは上昇、ナスダック指数はわずかにプラスで取引を終えました。
テクニカル的にも雲行きが怪しくなってきた欧米市場、引き続き警戒が必要です。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆5488億円、売買高は16億5400万株でした。
東証プライムの値上がり株は218、値下がり株は1582、変わらず37でした。
情報・通信のみ上昇のほぼ全面安でした。鉄鋼、鉱業など金融関連以外にもバリュー株が下落しました。
テクニカルでは下髭の長い陽線で終値はボリンジャーバンドの2σに支えられましたが、75・200日移動平均線、一目均衡表の雲を割り込みました。
値頃感と直近の急落から短期的な反発もありそうですが、上値には一目均衡表の雲などがあり強い抵抗が予測されます。
値頃感もありますが、やはり下げ止まりのサインはなくといった感じです。
まとめと注目銘柄
米国に続き欧州も銀行の経営危機となり金融危機が再燃しました。
昨年から続いている金融引き締めの影響といえますが、問題は引き続き他の銀行でも同じようなニュースが出ないかということといえます。
経営危機に陥っても公的資金の供給などで市場はにはやや安心感は生まれますが、先行きの不確実性を嫌う株式市場ではやや投資家心理は様子見ムードとなることでしょう。
全体相場は変動性が高いですが、個別では決算や注目テーマを手がかりとした買いはあるので、値頃感もある日本市場では次の買い場にむけて物色に注力してみましょう。
前日に紹介したエクサウィザーズも本日は上昇しました。
継続してchatGPTなどのAI関連などは注目してみましょう。
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