目次
東証市場概況
2023年3月8日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+135円03銭(+0.47%)の28,444円19銭でした。
本日の日本市場は取引開始時は米国長期金利上昇による警戒から売りが先行して取引が開始。
売り一巡後はすぐさま値頃感から切り返してプラス圏内へ転換、その後も堅調な動きのまま取引を終えました。
欧米、中国アジア市場が総じて軟調な動きのなか、日本市場は米国長期金利上昇によるドルインデックス上昇、ドル円レートも1ドル137円と円安に振れたため、日経先物主導による買い圧力が高まりました。
円安が進んだこともありますが、世界的に米国の利上げが警戒されて変動性を高めた株式市場に比べ日本市場の強さを意識した1日になりました。
米国市場情報
米国7日のNYダウは反落しました。
NYダウ平均 32856.46ドル(-574.98 -1.72%)
S&P500 3986.37ポイント(-62.05 -1.53%)
ナスダック 11530.33ポイント(-145.41 -1.25%)
注目されていたパウエル議長発言がタカ派姿勢だったことを受け米国市場は3指標揃って下落しました。直近の強い経済指標のデータによりインフレを抑え込むことが重要との見解でした。市場は来週のFOMCで0.5%の利上げを織り込みはじめハイテク株を中心にほぼ全面安となりました。
テクニカル的にも過熱感が見られたので調整に入りやすい相場で、本日につづき明日もパウエル議長の発言があるので要注目です。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆7202億円、売買高は11億677万株でした。
東証プライムの値上がり株は1237、値下がり株は521、変わらずは77でした。
陸運、小売、不動産、ゴム、建設と内需から素材の一角が買われました。
鉱業、非鉄金属、石油・石炭などは下落しました。
テクニカルでは前日の高値と安値を切り上げ上昇トレンド継続。実体の大きな陽線で上昇の強さを伺えました。
11\24の高値になる28,500円が心理的な抵抗となりうるので明日以降も明確にトレンド継続を確認とするには節目の28,500円を超えることがポイントとなります。
まとめと注目銘柄
注目されていたパウエル議長発言は直近の楽観的な市場のムードに釘を刺すような内容でした。
本日もパウエル議長発言が予定され、再来週開催のFOMCで0.50%の利上げをも市場は織り込んだ形となりました。
週末の雇用統計など経済指標が強い内容となると米国は短期的には調整局面に突入となりそうです。
対する日本市場は1ドル137円と一段と円安に振れたため買い圧力が高まりました。
円安の恩恵は根強く市場には買い安心感が高まりました。米国市場との相関関係もややズレが生じており、日銀の政策金利が現状維持となると日経市場は日米金利差拡大から円安基調となり一人勝ちの可能性も出てきました。
が、やはり過熱感は否めないので短期的な下落および調整には警戒が必要で、大きく売り込まれる要因のない国内は堅調な流れとみています。
今週は明日明後日にかけて3月限のメジャーSQと変動性が高まりことに注意しましょう。
前日指摘した陸運が動き出してきました。東急(9005)など直近の高値を更新してきているので注目してみましょう。
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