目次
東証市場概況
2023年2月20日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+18円81銭(+0.07%)の27,531円94銭でした。
前週末の米国市場がまちまちな結果を受け、日本市場は売りが先行しましたが、1ドル134円台と円安を頼りに売り一巡後は値頃感から買い直しも入りました。
前週につづき高配当株を意識したバリュー株が買われました。
反面、米国ナスダックの軟調な結果で国内の東京エレクトロンやソニーなどハイテク株などは軟調な結果となりました。
売買代金も低調のまま、やや様子見相場となりました。
米国市場情報
米国17日の米国市場はNYダウは反発しました。
NYダウ平均 33826.69ドル(+129.84 +0.39%)
S&P500 4079.09ポイント(-11.32 -0.28%)
ナスダック 11787.27ポイント(-68.56 -0.58%)
週末の米国市場はFRBによる利上げを警戒しまちまちな動きとなりました。
インフレなど強い経済を示す数値がそろい米国市場は金利上昇を警戒しハイテク株などを中心に下落。
景気後退かソフトランディング、またはノーランディングなど市場内で情報が錯綜しています。
金融引き締めはしつつも州ごとでは年金の上乗せなどの支援策もあり、景気後退が思ったほど進まないのではないかという思惑もあります。
今週の米国市場は今夜はプレジデントデイで休場となり、FOMC議事録、半導体主力銘柄エヌビディア、ほか小売の決算、PCEデフレータなど注目されるデータの発表を控えているので様子見相場といえます。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆2925億円、売買高は10億1308万株でした。
東証プライムの値上がり株は1310、値下がり株は467、変わらずは60でした。
証券・商品先物取引、パルプ・紙、その他金融、ゴム製品など金融関連から素材系がかわれました。
海運は利益確定の売りに押されました。
テクニカルでは前週に続き横ばいで、高値と安値は切り下げたので下落。一目均衡表の転換線に上値をおさえられました。
レジスタンスやサポートとなりうる指標がかたまりだしたのでどちらかに振れだすと大きくトレンドが発生する可能性はありますが、日米ともに立会日が4日しかないので、全体相場だけみると動きにくい週になるといえます。
まとめと注目銘柄
米国の雇用統計指標やインフレ関連の指標発表によりFRBによる利下げ停止が遠のくとの思惑で日米ともに動きにくいマーケットとなりました。
市場の思惑もソフトランディングからノーランディング(景気後退しないかも)と交錯しやや動きにくい一週間となりました。
今週もマーケットの影響は低いと思われますが米国FOMC議事録が発表予定、半導体エヌビディアなどの決算、少ない立ち会い日など今週も動きにくい一週間となりそうです。
個別では決算を頼りにファンダメンタルがしっかりした銘柄や、3月末の配当を意識したバリュー株への買いなどがあるので、鉄鋼や海運などが物色の対象となります。
また金利上昇の思惑もあり、銀行系も注目でとくに千葉銀行などの地銀はまだチャンスはありそうです。
本日のランサーズ(4484)をみてもchatGPTなどAIなどは引き続き注目で、以前より紹介しているJDSC(4418)は決算後に売り込まれましたが、一目均衡表のレジスタンスになりそうな指標を抜け出すか注目です。
また2/2の決算で23年12月期で増収増益を発表した正興電機製作所(6653)などもテクニカルでは注目する位置にありますのでウォッチしてみましょう。
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