目次
東証市場概況
2023年2月8日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-79円01銭(-0.29%)の27,606円46銭でした。
パウエル議長発言はタカ派よりの意見をしめつつもハト派的意見も含まれ、米国市場の株買いが加速しました。
日本市場はドル円レートがわずかに円高に進んだことや、本日から週末にかけて主力株の決算ラッシュ、テクニカル的にやや過熱感がみられていたタイミングなどによりやや利益をかためる売りにさらされました。
もっと前日の決算だったソフトバンクグループが決算内容が嫌気され5%超の下落となりました。
反面、米国ハイテク株が買われたため、日本国内の半導体関連株である東京エレクトロンやアドバンテストなどの主力半導体株は買われました。
米国市場情報
米国7日のNYダウは反発しました。
NYダウ平均 34156.69ドル(+265.67 +0.78%)
S&P500 4164.00ポイント(+52.92 +1.29%)
ナスダック総合指数 12113.79ポイント(+226.34 +1.90%)
注目されていたパウエル議長発言はタカ派より(利上げに前向き)の内容がしめましたが、一部ハト派よりの内容も含まれ、アク抜けから3指標そろって上昇しました。
タカ派ハト派と錯綜した形で米国市場は変動性の高い相場でしたが、ハイテク株などが買い戻されました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆7877億円、売買高は10億9500万株でした。
東証プライムの値上がり株は993、値下がり株は744、変わらずは99でした。
医薬品が上昇率一位でほか石油石炭、サービス、銀行、鉱業などが買われました。
その他製品、鉄鋼、繊維は下落しました。
テクニカルでは、本日のザラ場で2/3と2/6にあいた窓を埋める形となりました。下髭の方が長い陰線で安値では下値を拾う動きが活発となりました。
また5日移動平均線、ボリンジャーバンドの1σ、一目均衡表の転換線と支えになるであろうポイントに終値では支えられたのである意味わかりやすい相場といえます。
大きく売り込まれるような形ではありませんが、主力企業決算ピークなどもあり、横ばいかもしくはオシレーター系の指標が過熱感を示している以上、短期の調整には少し注意が必要です。
まとめと注目銘柄
前日のソフトバンクグループ(9984)決算では最終益(2022年4-12月)9,125億円の赤字となり本日大きく下落。
アナウンスでは『投資会社として守りを固めることは大事』とし、やや先行きが不安になる内容となりました。
半導体やAIなどハイテク株へ積極的に投資する会社としては、一時的に下落しても長期的には注目に値する企業とみています。
米国ナスダック指数やSOX指数など回復基調にありますので、底打ちから切り返したタイミングを待って参入するのもよさそうです。
いよいよ明日はトヨタ自動車(7203)、東京エレクトロン(8035)など日本の主力株の決算が予定されています。
本日のスバル決算にもあるように半導体不足による影響が出始めた内容でした。
明日のトヨタ決算で定性的、定量的にどのようなアナウンスがされるのか注目です。
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