東証市場概況
2023年2月3日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+107円41銭(+0.39%)の27,509円46銭でした。
NYダウは下落、ナスダックが大幅に上昇した流れを受け日本市場も半導体などハイテク株を中心に買われ上昇しました。
連日抵抗にあっていた27,500円をわずかに超えて終えたことは、わずかながら投資家心理は改善傾向にあるといえます。
上値では利益確定の売りに押されましたが、今夜の1月雇用統計などを見極めたいこともあり上げ幅は限定的でした。
決算相場らしく、同業種でも好業績の企業はしっかり買われているので明暗がわかりやすい相場とも言えます。
米国市場情報
米国2日のNYダウ平均は小幅安、ナスダックは大幅上昇とまちまちとなりました。
NYダウ平均 34,053.94ドル(-39.02 -0.11%)
S&P500 4,179.76ポイント(+60.55 +1.47%)
ナスダック総合 12,200.82ポイント(+384.50 +3.25%)
前日のFOMC通過後のパウエル議長発言でターミナルレート5.0%〜5.25%におさまるよう、利上げをおこなうなど具体的な発言により不確実性がある程度解消されたことで投資家心理が改善しました。
本日の米国は内需・ディフェンシブが売られNYダウは小幅に下落。
前日の決算でメタ(Facebook)が自社株買い、長期金利一服によりグロース株が大きく買われ、アップルやAmazon、アルファベットなどの主力ハイテク株が買い戻されました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆2174億円、売買高は13億9667万株でした。
東証プライムの値上がり株は608、値下がり株は1139、変わらずは89でした。
精密機器、証券・先物取引、電気機器が買われました。
パルプ・紙、鉱業は大きく売られました。
テクニカルでは高値と安値を切り上げ上昇。上髭が長く高値圏では強く押し戻された形になりました。
75日200日移動平均線ではゴールデンクロスが発生していますが、決算相場や米国市場もやや過熱感がみられるので短期的な調整には警戒が必要です。
まとめと注目銘柄
昨日の米国市場がまちまちな結果で日本市場も一旦は利益確定に押されると思いましたが、結果は3ケタを超えて節目の27,500円を超えることができました。
値下がり銘柄が値上がり銘柄を上回る形なので全体的に力強いとは言えませんが、決算発表でファンダメンタルのしっかりした銘柄はしっかり買われることが認識できました。
米国ではAppleの決算発表が行われ、売上・利益ともに市場予想を下回り時間外でうられています。
今夜の米国市場は1月雇用統計の発表などインフレ率に対する労働市場の需給を知る手がかりにもなりますので、結果が織り込まれる来週以降の全体相場の流れに合わせるのが良いでしょう。
今日の注目銘柄はZホールディングス(4689)です。23年3月期営業利益は2902億円(前年同期比+64.4%)と増益に。
PayPay子会社による再測定益などが含まれていますが、ヤフーとLINEとの合併方針発表などが好感され、本日は値を飛ばし12%の上昇となりました。
テクニカルでは2022/12/28を底値に上昇トレンド。2/1に一目均衡表の先行スパン2と75日移動平均線に支えられ、本日は200日移動平均線に支えられました。
信用倍率は12倍と需給バランスが気になりますが、ビジネスモデルなどのファンダメンタル面でも決して悪くない企業ですので注目してみるといいかもしれません。
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