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東証市場概況
2023年1月31日の東証市場情報は反落しました。
日経平均株価は前日比-106円29銭(-0.39%)の27,327円11銭でした。
欧米およびアジア市場が軟調な動きを受け日本市場も方向感のないまま取引を終えました。
朝方は為替相場が1ドル130円台と円安基調を日経市場は買いが先行しましたが、先週から抵抗となっている27,500円付近では利益確定の売りに押されました。
決算相場らしく決算を頼りにした売買が盛んな市場となりました。
月末から月初め、FOMCや決算シーズンなど元々は一進一退となりそうとしていたので想定の範囲内といえます。
米国市場情報
米国30日のNYダウは反落しました。
NYダウ平均 33,717.09ドル(-260.09 -0.77%)
S&P500 4,017.77ポイント(-52.79 -1.30%)
ナスダック総合 11,393.82ポイント(-227.89 -1.96%)
週明けの米国市場は前週までの急ピッチの上昇および今週開催のFOMCの内容を見極めたい思惑から利益確定とポジション調整の売りが優勢でした。
また2/2にはAppleやGoogleなどの主力ハイテク株の決算が予定されていることもIT・ハイテク株の下落につながりナスダック、SOX指数ともに幅のある下落となりました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆9196億円、売買高は12億542万株でした。
東証プライムの値上がり株は1149、値下がり株は624、変わらずは63でした。
電気・ガスが4%超の上昇率。ほか金属製品、食料品、水産農林、倉庫・輸送関連など内需や素材なとが買われました。
銀行業は下落。鉱業、医薬品、保険なども売られました。
テクニカルでは前週末の高値を切り上げと安値切り下げの保ち合い。方向感がなく動きにくい相場といえます。7
5日・200日移動平均線を割り込んではいませんが、一目均衡表の雲に支えられる形となり薄い雲も割り込むと調整いりしやすいことに警戒しましょう。
まとめと注目銘柄
月末要因および明日から開催の米FOMC前に世界的にやや警戒が強まった株式市場となりました。
2月FOMCでは0.50%から0.25%へ利下げすると織り込まれていますが、ターミナルレートは5%超とする声は多く、パウエル議長の今後の政策金利の見通しがどのようになるか注目です。
テクニカル的には大きく売り込まれるような要因も見当りませんが、発言内容によっては一時的な変動性の高まりに注意が必要です。
1/31に行われた決算発表予定銘柄は300社超と一つ目の山場を迎えました。
海運の一角、商船三井(9104)は今期経常利益を2%減となる8000億円から7850億円へ下方修正しましたが、配当金は10円増額としましたが、株価の変動は限定的でした。持
分法適用となるオーシャン・ネットワーク・エキスプレス(ONE)の業績懸念もあり、配当金などは魅力的ですが、ONEの業績分となる持分法利益の悪化がすることには注意が必要です。
半導体関連の一角アドバンテスト(6857)が引け後に2023年3月期(4-12月)の決算発表、最終利益は64%増の998億円とし、未定だった配当を年間135円としました。
大きなサプライズはありませんでしたが、明日またはFOMC後の株価にどう織り込まれるか注目してみましょう。
そして最後は暖房器具などを製造販売するダイニチ工業(5951)も2023年3月期決算を行いました。
第3四半期決算は経常利益25.2億円(前年同期比13.7%増)で、通期予想16億円に対しての進捗率が157.6%と上回りました。
また4Q(2023/1〜3)は赤字の予想となりますが、第3四半期が好調だったので明日以降マーケットがどう判断するかウォッチしてみましょう。
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