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東証市場概況
2023年1月24日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+393円15銭(+1.46%)の27,299点19銭でした。
米国市場がFRBによる利上げ停止の思惑と中国の経済活動再開、決算が好感された米企業の買い戻しもあり3指標そろって上昇、日本市場もその流れを受け大きく上昇しました。
為替相場も1ドル130円付近で落ち着いていることも輸出株などを中心に買われ、幅広い銘柄に買いが入り節目の27,000円に到達しました。
米国市場情報
米国23日の米国市場は続伸しました。
NYダウ平均 33,629.56ドル(+254.07 +0.76%)
S&P500 4,019.81ポイント(+47.20 +1.19%)
ナスダック指数 11,364.41ポイント(+223.98 +2.01%)
週明けの米国市場は、FRBによる利上げ緩和の思惑、中国の経済活動再開などにより3指標揃って上昇しました。
IT・ハイテク株が主に買われ、今夜のマイクロソフト決算など今週の米国市場はテスラなど注目の企業決算を控えています。
そして今夜未明に製造業・サービス業PMI、26日はGDP、週末にかけてPCEコアデフレータなど2月頭に開催のFOMCに向け、参考にとされる経済指標が数多く発表されるので、決算相場とあいまって神経質な展開に注意するようにしましょう。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は昨日よりも増え概ね2兆8345億円、売買高は11億1923万株でした。
東証プライムの値上がり株は1468、値下がり株は312、変わらずは57でした。
機械、精密機器、金属製品、銀行、保険、情報・通信、電気機器、卸売など景気敏感総じて買われ、金融、ITなども買われました。
鉄鋼、海運などは利益確定に押されましたが、ほぼ全面高となりました。
テクニカルでは前日から大きく窓を空けて上向きの陽線で節目の27,000円を突破、昨日抵抗となりうると解説していた一目均衡表の先行スパン2を超え雲に入りました。
ボリンジャーバンドの2σも超え、バンドウォーク突入の前兆となりトレンドが継続するか注目です。
ストキャスティクスやRSIなどやや過熱感もあり、短期の利益確定には注意しましょう。
今日のまとめと注目する銘柄
米国が発表する経済指標がインフレの鈍化を示すデータが出てきたことで、2月頭に開催されるFRBの利上げが緩むなどが期待されて、グロース株を中心に買い戻しの勢いが強まりました。
直近下げのきつかったITやハイテク株は買われ、半導体などのセクターは継続して注目してみる価値はあるでしょう。
また先行きの景気悪化を懸念して、人員削減など先手を打った対策なども好感されたといえます。
日本国内も主力企業の決算が始まり出して、本日は小型モータを製造開発する日本電産(6594)の23年3月期第3四半期の決算発表がありました。
連結最終益では前年同期比4.8%増の1040億円でしたが、通期の予想を従来予想1650億円から600億円と63.6%の下方修正としました。(想定の為替レートは対米ドル110円、対ユーロ125円の変更は)
下方修正となりましたが、通期の業績では増収増益を続けており、日本のハイテク企業として注目される企業でもありますので、明日のマーケットの反応をみて中長期でウォッチするのもよいと言えます。
半導体セクターではディスコ(6146)の決算もあり、未公表だった通期業績予想は経常利益1046億円(前期比13.1%増)とし、連続で過去最高益となる見込みです。
半導体セクターは継続して注目したい銘柄で、SUMCOなどの中型株の決算も注目してみましょう。
1/12に決算を終えた大阪有機化学工業(4187)、2021年4月7日から長期の下落トレンドとなっていますが、1/4の年初最安値1860円と1/16の安値1898円を底にダブルボトムのようなチャートを形成。
業績では収益性がよく比較的安定しているので、トレンドの転換を確認しつつ参入のタイミングを狙ってみるのもよいでしょう。
今週は26日に信越化学工業と日東電工、27日はファナックや滋賀銀行などの地銀の一角が決算発表予定となっています。
各国の経済指標では米国市場欄に記載していますのでそちらを参照してください。2/2に発表されるFOMC政策金利での政策金利と幹部による先行きの金利見通しが注目され、週後半にかけては決算相場とあいまって荒い値動きに注意しましょう。
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