東証市場概況
2023年1月5日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+103円94銭(+0.40%)の25,820円80銭でした。
米国市場の3指標そろった反発、年末と新年をまたぎ下落が続いた日本市場の自立反発も重なり3ケタを超える上げ幅となりました。
ただ自立反発の域を出ておらず、節目の26,000円付近では強い下押しの圧力により利益確定の売りに押され、やや様子見に近い相場となりました。
東京エレクトロンなレーザーテックなど主力半導体株が買われ、ファーストリテイリングやソフトバンクグループなど日経寄与どの高い銘柄も買われました。
反面、連日好調だったメガバンクなどの銀行株など金融関連は利益確定の売りに押されました。
米国市場情報
米国4日の米国市場は反発しました。
NYダウ平均 33269.77ドル(+133.40 +0.40%)
S&P500 3852.96ポイント(+28.82 +0.75%)
ナスダック総合 10458.76ポイント(+71.78 +0.69%)
昨夜の米国市場は中国の経済活動再開による景気回復期待により序盤は上昇。
その後のISM製造業景気指数は市場予想とほぼ一致し利上げ懸念が和らぎましたが、JOLTS求人件数が市場予想を上回り、労働市場の盛り上がりによりFRBによる利上げ継続が懸念され一時下落したした。
12月のFOMC議事録も利上げ継続のスタンスが見られ市場が反応するなど変動性の高い一日でしたが、値頃感などにより買い戻しも入りプラス圏で3指標そろって取引を終えました。
東証市場概況
東証プライムの売買代金は概ね2兆5881億円、売買高は11億2800万株でした。
東証プライムの値上がり株は662、値下がり株は1114、変わらずは62でした。
ガラス・土石、電気機器、サービス業、金属製品、化学、輸送用機器など素材系から景気敏感、内需の一角と幅広く買われました。
銀行、保険は利益確定の売りに押されました。
テクニカル的には前日の高値と安値を切り上げ上昇。上下に髭が長く実体の短い陰線で迷いの形となりました。
週末にかけて米国では今夜未明にADP雇用統計とサービス業PMI、明日は非農業部門雇用者数と失業率などの利上げを判断する指標が多く発表されることも迷いの形につながりました。
取引参加者の少ない中、方向感にかける相場で日本市場は来週成人の日のため3連休。明日も一進一退の動きとなりそうです。
日銀の金融緩和の先行きが不確実なこともあり、為替相場により円安のメリットを受けやすかった自動車などの輸出関連株が冴えない動きで、押し目を拾うには少し警戒が必要です。
本日は利益確定の売りにおされましたが、金融株などは今年は注目したい銘柄ですが、直近の過熱感から買われすぎのサインもあり反転するまでは少し様子見のスタンスがよいでしょう。
また情報・通信株なども直近は押しが強く、楽天(4755)など本日大きく上昇。トレンドが変わる可能性もあるので継続してウォッチしてみましょう。
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