東証市場概況
2022年12月29日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-246円83銭(-0.94%)の26,093円67銭でした。
中国の新型コロナウィルス拡大による海外渡航制限による経済・消費活動の後退および米国長期金利上昇によるハイテク株下落により、米国市場が3指標そろって下落。
日本市場もその流れを受け売りが先行して取引がスタートしました。
下げ幅は一時350円を超え、配当権利落分の約45円を引いても300円程度の下落となり節目の26,000円を割り込みました。
売り一巡後は押し目を拾う形で下げ幅を縮めましたが、上昇幅は限定的でした。
マザーズおよびグロース市場は上昇し、IPO株および短期の押し目買いが市場を牽引しました。
日本市場も残すところあと一日。このまま26,000円をキープして終えるのか注目です。
米国市場情報
米国28日の米国市場は下落しました。
NYダウ平均 32,875.71ドル(-365.85 -1.10%)
S&P500 3,783.22ポイント(-46.03 -1.20%)
ナスダック総合指数 10,213.29(-139.94 -1.35%)
中国のゼロコロナ緩和による期待により序盤は上昇したものの、緩和により逆に新型コロナウイルス再拡大が懸念され急速に下げ幅を拡大しました。
米国含め欧州各国が中国からの入国者に対し陰性照明提出を指示。入国規制により経済活動悪化が嫌気されました。
また米国10年長期金利も3.8%台と高止まり、リスク回避のドル買いなどが入り、Appleなどハイテク・グロース株が売られました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆3178億円、売買高は10億2100万株でした。
東証プライムの値上がり株は938、値下がり818、変わらずは78でした。
水産・農林、電気・ガス、不動産、精密機器、石油・石炭と内需関連と景気敏感の一部が買われました。
鉱業はきつい下げ、海運、ゴム、保険、食料品、小売、銀行などは利益確定の売りに押されました。
テクニカル的には前日から窓を開けて下落。節目の26,000円を割り込みましたが、すぐさま押し目を拾う買いが入り、下げ幅を限定的なものにしました。
配当権利落、年末休暇前という地合いを考慮して26,000円台にのせて取引を終えたことは、そこまで大きく投資家心理が悪化していないといえます。
10/3の安値となる25,700円付近をサポートとした持ち合い相場と言えます。
本日発表の投資部門別売買状況をみると海外投資家は3週連続売り越し。反対に国内投資家は買い越しで先週の日銀ショックで買い越した国内投資家が多いことが伺え需給関係による変動にも警戒が必要です。
米国市場の下落、配当落日などを織り込んでも26,000円台をキープできたことは評価できる相場ではないでしょうか。
過去3年12月は上昇して終えましたが、今年は下落で終えそうな年になりそうです。
東証市場も残すところ一日、年末年始休みは2023年の中長期で物色する銘柄を選定していきます。
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