東証市場概況
2022年12月28日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-107円37銭(-0.41%)の26,340円50銭でした。
米国市場のまちまちな流れを受け日本市場はリスク回避の売りに押されました。
米国長期金利が3.8%台へ上昇したことでハイテク・グロース株が下落。日本国内の半導体ハイテク株が売られました。
また日米金利拡大によりドル円レートも1ドル133円と円安に振れましたが、自動車関連などの輸出株が大きく買われる動きにはつながりませんでした。
中国政府による海外渡航解禁の報道もありましたが、新型コロナウィルス再拡大を懸念した日本政府による中国人の入国緩和の見直しななどでインバウンド関連はまちまちな動きとなりました。
日経平均は一時250円まで下げ幅を拡大しましたが、下値では値頃感から押し目買いもあり下げ幅は限定的となりました。
米国市場情報
米国27日の米国市場はNYダウのみ上昇のまちまちな結果となりました。
NYダウ平均 33,241.56ドル(+37.63 +0.11%)
S&P500 3,829.25ポイント(-15.57 -0.41%)
ナスダック総合指数 10,353.23(-144.64 -1.38%)
3連休明けの米国市場は、中国のゼロコロナ政策緩和による経済活動再開による思惑で原油価格が上昇。資源関連株中心に買われ上昇しました。
しかし米国長期金利が3.8%台へ上昇、ハイテク株は下落しました。
米国の強烈寒波により米国サウスウエスト航空が約3000便を欠航が嫌気され下落しましたが、寒波による景気への影響は限定的との見方もあります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は昨日よりも増え概ね2兆3226億円、売買高は10億4796万株でした。
東証プライムの値上がり株は826、値下がり株は911、変わらずは101でした。
保険、電気・ガス、鉄鋼、食料品、建設業、倉庫・輸送関連、銀行など金融関連から内需がおもに買われました。
空運株は前日の指摘した通りさっそく利益確定の売りに押されました。
テクニカル的には前日の実体から窓をあけて下落。9/29と10/13の安値付近で下げ止まり、その後は下髭の長い陽線となりました。
節目の26,000円を攻防とした様子は伺え、2022年の大納会で26,000円をキープして終えることができると、2023年は直近のきつい下落から反発してスタートする相場になりそうです。
メガバンク系は本日買われましたが、金融関連は来年も注目の投資銘柄としつつ、地銀などにも目を向けてみましょう。
保険なども含め短期的に押し目をつくってすぐに反転。薄い商いで力強い反発とはなりにくいですが、年末年始休暇を終え海外投資家が参加しだしてからが注目です。
ほか日本は中国の入国規制しつつも、中国政府は海外渡航解禁とちぐはぐな形ですが、日本に旅行したい中国人は多く、年明けからの春節など旅行、インバウンド、小売などの消費関連は継続して注目です。
陸運、空運、サービスだけでは芸がないので、翻訳家ポケトークを開発するソースネクスト(4344)などトレンド的には面白くなってきたので注目してみてください。
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