東証市場概況
2022年12月26日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+170円62銭(+0.65%)の26,405円87銭でした。
前週末の米国市場の反発の流れを受け、日本市場も買いが優勢でした。上げ幅は限定的で海外投資家がクリスマス休暇もあり売買代金は薄く、小幅な反発におさまりました。
レーザーテック、東京エレクトロン、ディスコなどの半導体セクターには買い戻しが入り、原油価格上昇により鉱業株などが買われました。
前週大きく上昇した銀行株などの金融関連は利益確定の売りに押されました。
年内最後の週となる株式市場、海外投資家が休暇に入る中、薄い商いで一進一退の動きとなるでしょう。
米国市場情報
米国23日の米国市場は反発しました。
NYダウ平均 33,203.93ドル(+176.44 +0.59%)
S&P500 3,844.82ポイント(+22.43 +0.59%)
ナスダック総合指数 10,497.86ポイント(+21.74 +0.21%)
取引開始時は前日までの流れを引き継ぎ売りが先行しましたが、PCEコアデフレータなどインフレの鈍化を示す数値によりFRBによる利上げの懸念はやわらぎましたが、長期的には利上げによるリセッションの懸念は根強く小幅な反発で終わりました。
また週明けの米国市場がクリスマス休暇で3連休、年末休暇モードということもあり様子見モードとなりました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね1兆7793億円、売買高は8億2050万株でした。
東証プライムの値上がり株は1056、値下がり株は691、変わらずは91でした。
鉱業、非鉄金属、鉄鋼、石油・石炭、ゴム製品、繊維製品、機械など景気敏感から素材系がおもに買われました。
電気・ガス、銀行、保険は利益確定の売りに押されました。
テクニカル的には高値と安値を切り上げ、短い上下髭のある陽線となりました。5日移動平均線を抵抗に上値をおさえられました。
米国市場3連休など方向感が難しく、年末年始休みも近いこともあり、想定の範囲内でしょう。
また12月28日が2022年の株売買における税金計算となるので利益確定の売り等には警戒しましょう。
2022年最後の週となりました。3月から毎日株式市場概況ブログを更新し続けてきました。
ロシア、ウクライナ戦争、世界的な利上げ、今年もたくさんの出来事がありましたが、特に大きな損失もだすこともなくマーケットを観察しながら2022年を終えることができそうです。
日銀による金融緩和政策修正で来年から日本の政策金利による思惑の影響を受けやすいことは確かで、日銀総裁の後任含め今までPBRなど割安感のあった銀行株などの金融関連株は継続して注目したいところです。
為替の変動が大きく、年末年始は為替に影響されやすい銘柄には注意が必要です。
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