東証市場概況
2022年12月21日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-180円31銭(-0.68%)の26,387円72銭でした。
前日の日銀金融政策修正による株安の流れを受け、本日も金融政策修正の影響を見極めたい流れから積極的な買いは見送られ5日続落しました。
売り一巡後は、直近の下落による自主反発もあり一時プラス圏内反転しましたが、引けにかけて軟調な動きとなりした。
米国市場情報
米国20日の米国市場は反発しました。
NYダウ 32,849.74ドル(+92.20 +0.28%)
S&P500 3,821.62ポイント(+3.96 +0.10%)
ナスダック指数 10,547.11ポイント(+1.08 +0.01%)
日銀による金融政策の修正などで世界的な金融引き締めが懸念され、取引開始時から方向感のない値動きとなりました。
各国中央銀行による利上げによる景気への影響などが株式市場に織り込んでいるとは言い難く、週末のクリスマス休暇もあり年内は一進一退という展開も視野にいれましょう。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆7191億円、売買高は17億7960万株でした。東証プライムの値上がり株は400、値下がり株は1387、変わらずは51でした。
金利上昇による収益改善の思惑から銀行株は本日も上昇率一位。ほか海運、空運、小売、情報・通信、保険など景気敏感、内需の一角などが買われました。
金利敏感となる不動産などは売られ、円高基調により輸送関連など輸出株などは売られました。
テクニカル的には前日の高値と安値を切り下げ下落。10/13付近で下げ止まりましたが、本日の下落で明日以降のさらなる下落に警戒。節目の26,000円で下げ止まるか、または短期的に25,000円台まで調整が進みやすいことは念頭にいれましょう。
TOPIX、マザーズともに一目均衡表の雲を明確に割ってしまったので、上値が重い展開になりやすいと予測できます。
為替に関しても1ドル132円台で推移。国内の主力企業の想定為替レートが130円ほどが多いので業績への影響は限定的とみえますが、明確に企業業績への影響が微々たるものと数値で示されたら主力株の株価は回復基調に向かうと思われます。
今回の日銀による金融政策修正により、1ドル150円まで円安に向かう期待が薄れましたが、円高の恩恵を受ける輸入株など内需の物色を中心に、金利の影響を受ける不動産および借入の多い企業など金利敏感銘柄には注意をしましょう。
年末年始に近づくにつれ取引参加者も少なくなる以上、大きなポジションをとることは控え、短期の利益を積み重ねる戦略が得策と言えます。
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