東証市場概況
2022年12月9日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+326円58銭(+1.18%)の27,901円01銭でした。
米国新規失業保険申請数が増加、市場予測を下回ったことで、利上げペースが緩むとの思惑から3指標そろって上昇。日本市場もその流れを受け、終始リスクオンの相場となり大きく反発しました。
前日指摘した通り上げ幅は限定的で、日本時間本日未明に発表される米国PPI、週末要因に加え週明けの米国FOMCと CPIなど各種経済イベント発表前ということもあり、買い一巡後は一進一退の動きとなりました。
本日は主にソフトバンクや東京エレクトロン、レーザーテックなど主力値がさ株が買われ市場を押上げました。
米国市場情報
米国8日の米国市場は反発しました。
NYダウ 33,781.48ドル(+183.56ドル +0.55%)
ナスダック指数 11,082.00ポイント(+123.45 +1.13%)
S&P500 3,963.51ポイント(+29.59 +0.75%)
米国失業保険新規申請数および継続受給者数が市場予想を上回ったことで、FRBによる金融引き締めが後退するとの思惑から株式が買われしました。
一時上げ幅を300ドルほど上昇しましたが、週末のPPI、週明けのFOMCとCPIなどを見極めたい動きから上げ幅は徐々に縮小しました。
依然としてFRBによる金融引き締めと多くの米国企業が来年の景気後退を示唆しているように、先行きの景気には不確実性が多くある程度の材料が出尽くすまではやや様子見が続くといえます。
直近の下落で押し目に入ったことも本日の3指標そろった上昇につながりました。
ボーイングがアナリスト判断引き上げにより上昇、旅行関連や防衛関連など翌年の需要回復が期待された形です。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆9321億円、売買高は11億2588万株でした。
東証プライムの値上がり株は1387、値下がり株は372、変わらずは77でした。
電気・ガスが上昇率一位。精密機器、電気機器、非鉄金属、機械、情報・通信、小売、卸売、サービスと内需から景気敏感までバランスよく上昇しました。
原油価格下落もあり、鉱業や石油・石炭などは売られ、前日上昇率一位だった海運は利益確定で売られました。
テクニカル的には上髭のある大きな陽線で買いの勢いが強いことを示しました。
前日に指摘した25日移動平均線および一目均衡表の転換線付近では抵抗にあい上値を抑えられました。
上昇へのトレンド転換とみるにはまだ少し早く、来週のFOMCやCPIなどが通過するまでは様子見したほうがよいといえるでしょう。
今夜はPPIなどもありピンポイントで物色する銘柄の選定は難しいですが、中国のゼロコロナ政策緩和による経済活動の活発化から海運などは注目してみましょう。
郵船(9101)や商船三井(9104)などは継続してチェックしてみましょう。
小型ではサンサン(4443)なども注目してみるのもよさそうです。
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