東証市場概況
2022年12月2日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-448円18銭(-1.59%)の27,777円90銭でした。
米国市場の下落を受け継ぎ日本市場も売りが先行、節目の28,000円を割り込み週末の取引終えました。
米国ISM製造業景気指数が市場予想を下回る49.0で、基準の50を下回り先行きの景気減速が懸念されたことで3指標そろって下落。
それに加え米国長期金利が3.6%台から3.5%台に低下したことを受け、ドル売りが加速。ドル円レートが急激に134円前後と円高に振れたことで輸出関連などが下落、日経先物も下落し全業種ほぼ全面安となりました。
マーケットの注目は日本時間の今夜に発表される米国の失業率などの雇用統計で、動向に注目が集まります。
米国市場情報
米国1日の米国市場は反落しました。
NYダウ 34,395,01ドル(-194.76 -0.56%)
S&P500 4,076.57ポイント(-3.54 -0.09%)
ナスダック指数 11,482.45ポイント(+14.45 +0.13%)
本日の米国市場はまちまちな経済指標の結果を背景に利益確定の売りに押されました。
PCEコアデフレータは市場予想通りの5.0%、失業保険申請数は22.5万人と予想を下回り、失業保険継続受給者数は市場予想を上回った結果に。
株式市場に影響を与えたのはISM製造業景気指数で市場予想49.7に対し結果は49.0と基準となる50を下回り、マーケットは売りに転じました。
利上げの懸念というより、景気の後退が懸念された形になりました。
2023年にむけてリセッションなどに少し注意する必要があります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆1716億円、売買高は13億3329万株でした。東証プライムの値上がり株は167、値下がり株は1637、変わらずは32と全体の約90%が下落する形となりました。
電気・ガス、食料品は下げは弱く、医薬品、不動産、卸売などは下げがきつい。
週末前のリスク回避もありほぼ全面安となりました。
テクニカル的には前日の終値より大きく下落して取引スタート。下げ幅は一時500円を超えましたが、一目均衡表の基準線およびボリンジャーバンドの-1σまで下げると反転して下げ幅を縮めました。
前日の解説でも調整いりに注意と解説しましたが、予想以上の下落となりました。
FRBによる利上げへの警戒から変動した株式市場、今度は先行きの景気への懸念が株式市場に影響を与えた形になりました。
ただ75日移動平均線や一目均衡表の基準線などが支えのポイントとなりましたが、来週以降このポイントを割り込むと、さらに調整が入りやすくなることは警戒しましょう。
2019から2021までのアノマリーでは12月は上昇して一年を締めくくったこともあり、必要以上にネガティブになる必要はありませんが、過去と現在では状況も変わりますので、米国市場の動向は警戒するようにしましょう。
為替相場も円高傾向なので輸出関連は注意。
食料品など景気に左右されにくい内需・ディフェンシブをメインに物色するようにしましょう。
マヨネーズで有名なキューピー(2809)などテクニカル的にいい位置にあるので注目です。
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