東証市場概況
2022年11月14日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-300円10銭(-1.06%)の27,963円47銭でした。
週明けの日本市場は前週の上昇により利益確定が先行、節目の28,000円を割り込みました。
週末の米国市場は利益確定の売りと値頃感から買い戻しなどで小幅な上昇にとどまり、日本市場もややリスク回避のムードとなりました。
また急な円高となったことで投資家心理が警戒したことになりました。
個別では先週決算を終え、悪材料出尽くしの東京エレクトロンは2%を超える上げ幅となりました。
主要企業の決算ピークが過ぎた日本市場、過熱感が解消された銘柄から物色していきたいところです。
米国市場情報
米国11日の米国市場は続伸しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+32.49ドル(+0.10%)の33,747.86ドルでした。
S&P500は前日比+36.56ポイントの3,992.93ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比+209.33ポイント(+1.88%)の11,323.33ポイントでした。
前日の米CPIが市場予測を下回ったことで、FRBによる利上げペースが緩むとの思惑で米国市場は3指標揃って上昇しました。
前日の1000ドルを超える上げ幅から取引開始時は売りが先行、300ドルを超えるまで下げ幅を拡大しましたが、GAFAMを中心に買われナスダックの上昇を支えに続伸しました。
今週の米国は15日にPPI、16日に小売売上高発表などを控え、PPIもインフレの指標に関連するもので結果次第では株式市場に影響を与えることに注意しましょう。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆8284億円、売買高は14億6035万株でした。東証プライムの値上がり株は471、値下がり株は1326、変わらずは39でした。
化学、ガラス・土石の素材系の2業種のみ上昇しました。
倉庫・輸送関連などのロジスティクス系は厳しい売りにあいました。
テクニカル的には前日の高値と安値おさまる持ち合い。下髭のない陰線で売りの強さが伺えますが、5日移動平均線よりも上で下げ止まったことはそこまで投資家心理が悪化しているとは言い難いです。
今週のイベントととして、米国15日にPPIがあり、CPI同様インフレ低下を示す結果となれば、投資家心理はさらに改善すると思われます。
直近の原油価格の動向を見る限りは、原材料コストの低下がCPIおよびPPIの鈍化につながる流れになるとみていいでしょう。
先週のCPI通過後のように、市場予想を下回れば株式市場が大幅に買われることを期待したいですが、そこはマーケットの評価に委ね、大きく動き出したほうについていく形でいいと思います。
国内では15日にGDPの発表も控えていて結果次第では株式市場への変動性に注意しましょう。
今月はブラックフライデーなどもあり、小売銘柄も注目してみる価値はありそうです。
個別では楽天グループ(4755)なども、決算結果は芳しくなかったですが、本日の動きをみると悪材料出尽くし感があるので、トレンド転換に期待したいところです。
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