東証市場概況
2022年10月31日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+482円26銭(+1.78%)の27,587円46銭でした。
先週末の米国市場が大幅に上昇したことを受け日本市場もリスクをとった形で買われ上昇しました。
ナスダックおよびSOX指数の上昇を受け日本の半導体関連株にも資金が流入、レーザーテックやディスコ、アドバンテストなど主力半導体株が買われました。
今週の日本市場は3日が祝日で休場。米国でFOMCや週末の雇用統計発表、そして来週にかけて日本国内企業の決算本格化など、週後半にかけては様子見ムードが予想されます。
米国市場情報
米国の週末28日の米国市場は上昇しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+828.52ドル(+2.59%)の32,861.80ドルでした。
S&P500は前日比+93.76ポイント(+2.46%)の3,901.09ポイント
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比+309.78ポイント(+2.87%)の11,102.45ポイントでした。
米国株式市場の取引開始前に米国長期金利が4%台から3.9%台へ下落。ハイテク株が買われナスダックは上昇しました。
主力のGAFAM決算を終え、比較的マシな決算内容だったAppleは堅調な動きとなりました。
石油関連株や銀行株が大きく買われNYダウを底上げしました。
今週の米国市場は11/1〜2にかけてFOMC開催、11/1は製造業PMIとISM製造業景気指数、週末は雇用統計などが予定されています。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆1853億円、売買高は12億2850万株でした。東証プライムの値上がり株は1478、値下がり株は314、変わらずは45でした。
電気機器、機械、海運など景気敏感が上昇率上位。石油・石炭とガラス・土石など素材系の一角が下落と、ほぼ全面高となりました。
テクニカル的に前日の終値より高値と安値を切り上げた窓をあけた陽線となりました。節目の27,500円を超え75日移動平均線をまたぎ取引を終えました。
200日移動平均線を支えとなったことは底値を意識するポイントとして、10/26に達した75日移動平均線を再び超えるかが底値を確認するポイントとしたいところです。
月足では9月からみて高値と安値を切り下げて下落して10月は終えました。25日線に上値を抑えられる形となりました。一目均衡表の基準線が転換線を上抜けたので、11月からのトレンドを注目したいところです。
日本も決算相場となり、週末の東京エレクトロンデバイス(2760)は売上、純利益ともに増収増益となり、本日ストップ高となりました。
本日の発表のメルカリ(4385)は第1四半期決算を発表。売上高は400億円(前期比+19.0%)、営業利益は31億円(前期比+267.1%)と増収増益。そして子会社のメルペイがクレジットカード事業参入と発表。トレンド転換に期待したいところです。
今週は11/1〜2日にかけてFOMCが開催。11/3日には政策金利の発表となります。12月からの利上げペースが緩むとの思惑が交錯するなかその発言に注目されます。
そして同じく米国では週末に雇用統計も発表され、労働市場が強い数値と示されると、再度利上げへの懸念が再燃するおそれがあることも警戒しましょう。
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