東証市場概況
2022年10月27日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-86円60銭(-0.32%)の27,345円24銭でした。
米国市場のまちまちな動きを受け、日本市場はリスク回避の売りに押されました。
米国長期金利低下、日米金利差縮小により為替レートも円高ドル安基調となったことも輸出関連銘柄の売りにつながりました。
レーザーテックの決算をたよりに東京エレクトロンやアドバンテスト、ディスコなどの半導体関連は買われました。
米国市場情報
米国26日の米国市場情報はNYダウのみ続伸のまちまちな結果となりました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+2.37ドル(+0.01%)の31,839.11ドルでした。
S&P500は前日比-28.51ポイント(-0.74%)の3,830.60ポイント
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比-228.12ポイント(-2.04%)10,970.99ポイントでした。
米国卸売在庫が市場予想を下回ったほか、新築住宅件数が前回よりも下振れしたことにより、売りが先行。
また弱い経済指標によりFRBが今後の利上げペースを緩めるとの思惑も入り長期金利が低下しました。
前日の決算発表だったGoogleおよびマイクロソフトがともに増収減益となったことで、ナスダックは大幅に下落。投資家心理が悪化しましたが、クレジットカードのVISAが旺盛な消費活動により市場予想よりも利益が良かったことが好感され上昇、NYダウを下支えしました。
連日の上昇で利益確定も出やすいこともあり、まちまちな結果となりました。
昨日の解説でも利益確定をこなしながら上昇トレンドになるか注目としていたので想定の範囲内と言えるでしょう。
今夜はAppleの決算発表も控え注目が集まります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆6894億円、売買高は10億7864万株でした。東証プライムの値上がり株は484、値下がり株は1273、変わらずは80でした。
鉱業、電気・ガス、石油・石炭、機械、医薬品と資源関連や内需の一角などのみの5業種のみ上昇しました。米国長期金利低下を受け銀行業は大きく売られました。
テクニカル的には前日の高値と安値を切り下げて下落。上髭がわずかに長い陰線で、下値も限定的ですが、上値は75日移動平均線が抵抗と意識できます。
米国の動きに比べればよく持ち堪えたと思える日本市場でした。
欧米各国の利上げと決算が交錯する株式市場、神経質な動きは続くと言えるでしょう。今夜もECB政策金利、米国は個人消費にPCEコアコアデフレータなどのイベントを控えています。
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