東証市場概況
2022年10月26日の東証市場は3日続伸しました。
日経平均株価は前日比+181円56銭(+0.66%)の27,431円84銭でした。
米国長期金利低下を受け米国株式市場は3指標そろって上昇。日本市場もその流れを受け主力株を中心に買われました。
また香港市場などアジア市場も堅調な動きもあり、一時節目の27,500円を超えるまで上げ幅を拡大。抵抗と意識していた200日移動平均線は飛び越え、75日移動平均線を超えたところで抵抗にあい上げ幅を縮めました。
また、Googleおよびマイクロソフトが決算を発表。ドル高の影響で海外収益が弱く、両社とも増収減益で市場予想を下回ったことで米国時間外取引で売られたことも上値が重い要因となりました。
米国3指標およびSOX指数が10/13を境に上昇に転じるなか、今後の動向に注目です。
米国市場情報
米国25日の米国市場は続伸しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+337.12ドル(+1.07%)の31,836.74ドルでした。
S&P500は前日比+61.77ポイント(1.63%)の3,859.11ポイント
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比+246.50(+2.25%)の11,199.11でした。
米国長期金利低下によるグロース株への買い、ドル安およびドルインデックス低下により、企業業績悪化の懸念が和らぎ3指標揃って上昇しました。
米国S&Pケースシラー住宅価格指数が市場予想を下回り、コンファレンズボード消費者信頼感も市場予想を下回るなど、今月に入り経済指標が弱い結果になるなどでFRBが金融引き締めを緩めるとの思惑が広がり先週末から米国株式市場は続伸。
また米国企業の約半数が決算を終え一株利益などが市場予想よりも良いことが好感されていると言えるでしょう。
その継続性は疑念が残り、11/1〜2にはFOMC、そして11/8にはアメリカ大統領中間選挙などのイベントがあり、動向は注意深く観る必要があります。
足元ではドル指数(ドルインデックス)は下降気味で、長期金利と同様にドルレートに関しても変動には警戒が必要です。
VIX指数も以前28ポイント台、VSTOXX(ユーロ圏VIX指数)も27ポイントと、高値で横ばいなのが少し不気味といえます。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆7070億円、売買高は10億4471万株でした。東証プライムの値上がり株は1218、値下がり株は547、変わらずは72でした。
医薬品、サービス、その他金融の上昇が目立ちました。海運は利益確定の売りにおされ、陸運、石油・石炭などもさえない動きとなりました。
テクニカル的には前日の終値より上向きの窓を空けて、200日移動平均線を超えて75日移動平均線および一目均衡表の先行スパン2の抵抗にあい上値は限定的となりました。
10/6から過去数回200日移動平均線の抵抗にあい下落。今回もダマシに終わる可能性があるので注意が必要です。
注目すべきは米国株式市場。NYダウ、S&P500、ナスダック、そしてSOX指数とすべて10/13を底に上昇トレンド継続。
来月のFOMCや米国中間選挙などのイベント、短期の利益確定も入りつつも、10/13が大底となる可能性もありますので、投資信託やETFなども注目してみる価値はありそうです。
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