東証市場概況
2022年10月24日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+84円32銭(+0.31%)の26,974円90銭でした。
先週末の米国株式市場の大幅な上昇を受け日本市場は反発しました。米国FRBの関係者が今後の利上げペースを緩める趣旨の発言を受け、投資家心理が好転。米国株式市場は幅広い銘柄で買われ、700ドルを超える上昇となりました。
本日の東証市場はレーザーテックやアドバンテスト、東京エレクトロンなどの半導体ハイテク株を中心に買われました。
午後には明言はさけられてますが日銀による為替介入もありドル円レートが一時149円から145円半ばの4円ほど円高に進み、輸出株などは限定的な上げ幅となりましたが、景気敏感、素材系を中心に広く買われました。
米国市場情報
米国21日の米国市場は反発しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+748.97ドル(+2.47%)の31,082.56ドルでした。
S&P500は前日比+86.97ポイント(+2.37%)の3,752.75ポイント
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比+244.87ポイント(+2.31%)の10,859.72ポイントでした。
週末の米国市場は長期金利が2007年来の水準に達したことで寄り付きは売りが先行し下落。その後は、FRB関係者による利上げを緩和するような発言から、米国株式市場は買いが先行しプラス圏内へ反転、取引を終えました。
金融引き締めへの過度な不安は後退、より決算を期待した業績相場が鮮明になると思われます。
今週の米国市場はGDPデフレータや耐久財受注などの経済指標が発表予定。そして、Apple、Amazon、メタ(Facebook)など主力のハイテク企業決算もあり動向が注目されます。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆6027億円、売買高は10億3000万株でした。東証プライムの値上がり株は904、値下がり株は858、変わらずは75と値上がりと値下がりが拮抗し合いました。
海運、非鉄金属、ゴム製品、機械、電気機器など素材系から景気敏感が広く買われ、保険、銀行など金融関連もしっかり。内需関連は下落し、直近好調の空運や陸運など旅行関連やインバウンド関連は利益確定の売りに押されました。
テクニカル的には前日の終値から上離れして買いが先行しました。午後からは利益確定の売りと日銀による為替介入の観測のニュースが入ったこともあり、上げ幅を縮め上髭のある陰線で200日移動平均線で抵抗にあいました。
上昇トレンド継続となるには一目均衡表の雲、そして75・200日移動平均線と強い抵抗が予想されます。
日本市場も決算相場へ以降段階、今週より国内も東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連企業の決算に注目が集まります。
日本電産は本日、第2四半期決算を発表し、前期比よりも売上24.2%高、営業利益8.1%高と増収増益となり、明日のマーケットでの評価を見極めたいところです。
各企業とも円安による恩恵は受けつつも、先週末の深夜と本日と円高となるなど、為替変動の影響には注意したいところです。
財務省は明言を避けてますが、先月の為替介入からも見ての通り、一時的に円高に振れても円安に戻るまでの時間が急となっています。
金利がほぼ0%の日本で各国との金利差が開いていく中、いつまでも日本に投資マネーが流れるとは言い難いです。
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