東証市場概況
2022年10月21日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-116円38銭(-0.43%)の26,890円58銭でした。
米国長期金利が約14年ぶりに4.2%へ上昇、米国株式市場3指標揃って下落。日本市場もその流れを受け下落しました。
取引開始時から売りが先行、インバウンドや旅行関連など私鉄などの鉄道、空運系も利益確定の売りに押されましたが、前日の決算で通期見通しを発表および業績好調の半導体関連ディスコが大きく買われ、半導体銘柄の買いに支えられました。
米国市場情報
米国20日の米国市場は続落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-90.22ドル(-0.30%)30,333.59ドルでした。
S&P500は前日比-29.38ポイント(-0.80%)の3,665.78ポイント
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比-65.66(-0.61%)の10,614.84でした。
取引開始前に発表された週間新規失業保険が市場予想22.9万件を下回る21.4万件、9月中古住宅販売件数は市場予想を上回る結果となり、景気減速懸念が後退。
取引開始直後は買いが先行して上昇しました。その後はフィラデルフィア連銀総裁により利上げに関してタカ派姿勢を示し、金利上昇不安が再燃。
上げ幅を打ち消しながらマイナス圏へ反転、そのまま軟調な動きのまま取引を終えました。
VIX指数は以前30ポイント以上と警戒レベル、そしてドル指数は113ポイントと、ドル高基調で為替による収益が懸念されます。
来週はアップルやAmazonなど、GAFAなどの主力株の決算も控え、より鮮明に決算相場となることでしょう。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆5950億円、売買高は10億2666万株でした。東証プライムの値上がり株は350、値下がり株は1422、変わらずは65でした。
石油・石炭、鉱業、海運、銀行、電気機器と金融および景気敏感が上昇しました。直近好調だった陸運、空運などは売られ、HISも格下げを受け4%ほど下落しました。
テクニカル的には前日の値幅に収まる持ち合い。節目の27,000円を割り込みました。5・25日移動平均線に抵抗にあった形となりましたが、週間を通し方向感のないまま終わりました。
下値は持ち堪えましたが、上値は移動平均線に押さえられたのでわかりやすいと言えばわかりやすい相場です。
買い材料も乏しいなか、ディスコの好調な決算を受け東京エレクトロンなどの半導体関連は動きをみせ始めました。
日米ともに決算入りし、来週の米国はアップルやAmazonなど注目企業の決算を控えています。
米国長期金利の動向は注意が必要ですが、決算を材料とした個別はしっかり買われていますので、物色銘柄の決算日を確認しつつ銘柄の選定にあてましょう。
パワー半導体などの半導体関連製品や真空シールなどを手がけるフェローテック(6890)など、トレンド転換の様子が伺えますので注目してみましょう。
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