東証市場概況
2022年10月19日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+101円24銭(+0.37%)の27,257円38銭でした。
欧米株式市場が全面高を追い風に日本市場も2日続伸しました。米国企業決算が市場予想よりも悪化していないことも投資家心理の改善につながり、空売りの買い戻しなども手伝い株式市場は堅調な動きとなりました。
ただ買い材料に乏しく、日米の決算シーズンによる様子見など上値は限定的となり、戻り待ちの売りに押されました。
抵抗と意識されるテクニカル指標があるなか、今後トレンド継続性など引き続き注目が集まります。
米国市場情報
米国18日のNY市場は続伸しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+337.98ドル(+1.12%)の30,523.80ドルでした。
S&P500は前日比+42.03(+1.14%)3,719.98
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比+96.60(+0.90%)の10,772.40
米国9月鉱工業生産指数および設備稼働率が市場予想を上回り景気減速懸念が和らぎました。またゴールドマンサックス の第3四半期決算結果を受け、純金利収入が投資銀行部門の不振を補ったことで予想よりも小幅な減益となったことで、利上げによる業績への影響は限定的ととらえられ、3指標揃って上昇しました。
米国内のファンダメンタルは変化はなく、決算相場に移行。FRBによる金融引き締めによる景気リスク、また高インフレなど引き続き注意深くウォッチする必要があります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆3727億円、売買高は9億5704万株でした。東証プライムの値上がり株は1148、値下がり株は607、変わらずは82でした。
電気・ガスが大きく買われ、倉庫・輸送関連、不動産など内需も買われました。原油価格続落にともない鉱業は下落しました。
テクニカル的には前日の高値と安値を切り上げ上昇トレンド継続。上髭の方が長く短い実体で高値圏で利益確定の売りに押されました。
一目均衡表の基準線を飛び越えて下値を支えられましたが、ボリンジャーバンドの1σと75・200日移動平均線付近で抵抗にあいました。
前日のブログでも抵抗と意識される価格帯と説明していたので、想定内と言えるでしょう。
後味の悪い値動きとなりましたが、米国VIX指数も30ポイント超えのままなど、短期の利益確定の調整に注意が必要です。
TOPIX指数は25日移動平均線を超え、マザーズ指数も200日移動平均線を抜け出してきたので、小・中型株など物色対象とするのも良いでしょう。
インバウンド関連は利益確定をこなしつつも堅調な動きとなりましたが、むしろ手がかり的には旅行関連やインバウンドなどが無難といった印象です。
また1ドル149円と円安が続いていますが、為替介入への警戒など輸出株関連も動きにくい相場といえます。
月末にかけ大きな経済指標も特にない中、決算を手がかりにした相場は続きそうです。明日20日は半導体関連株ディスコ(6146)の決算予定で半導体関連の動向に注目です。
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