東証市場概況
2022年10月4日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+776円42銭(+2.96%)の26,992円21銭と大幅に続伸しました。
米国市場の700ドルを超える上昇を受け、日本市場もリスクオンによる株買いが優勢でした。時間外の米国株先物指数の堅調な動きで、日経先物に断続的な買いが入ったことも日経平均の上昇を後押ししました。
昨日のブログで株式市場に影響を与えると解説していた米国ISM製造業景気指数が市場予想を下回ったことで、景気減速によるインフレ懸念を和らげるとの見方で、米国市場同様に株式市場にも資金が流入しました。
節目の27,000円を超えるかが今後のポイントになります。
米国市場情報
米国3日の米国市場は反発しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+765.38ドル(+2.66%)の29,490.89ドルでした。
S&P500は前日比+92.81ポイント(+2.59%)の3,678.43ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比++239.82ポイント(+2.27%)の10,815.43ポイントでした。
取引時間中に発表されたISM製造業景気指数が市場予想を下回り、FRBによる金融引き締めが和らぐとの思惑からNY市場は反発しました。長期金利も3.6%台へ低下したことも株式市場への資金流入を促しました。
また財政懸念により株式市場を不安定にしていたイギリスで、最高所得税率の撤廃することを撤回したことでイギリスの財政懸念が和らいだことも株式相場の上昇につながりました。
前週までのきつい売りにによる買い直しなどもあり3指標そろって上昇しましたが、依然として金融引き締めと欧州への経済懸念などの不安は残ります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆2293億円、売買高は13億7866万株でした。東証プライムの値上がり株は1777、値下がりは52、変わらずは7と全体の95%超えが変われる、全面高となりました。
卸売を筆頭に、鉱業、石油・石炭株、精密機器など内需から資源関連、景気敏感など幅広く買われ、海運、空運などは弱い動きでしたが、33業種すべて上昇する強い相場になりました。
テクニカル的には前日の終値から上放れして取引スタートしてトレンド転換しました。ボリンジャーバンドの1σと一目均衡表の転換線に支えられてヒゲがほぼない長い実体で、買いの強さを表しています。
明日以降、急反発からくる利益確定をはさみつつ節目の27,000円を目指すか注目です。
前週までのきつい下落を払拭するかのような、上昇でした。もちろんたった1日で判断するのは時期尚早ですが、投資家心理は好転しつつあると判断はできます。
決算も始まり物色対象を絞るには範囲が広すぎますが、情報・通信など直近の下落からの反転を狙うには注目してみる価値はありそうです。
フリマアプリのメルカリ(4385)など、本日大きく上昇しトレンド転換したので動向してみるのも良さそうです。
この記事へのコメントはありません。