東証市場概況
2022年10月3日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+278円58銭(+1.07%)の26,215円79銭でした。
週末の米国市場が3指標そろって下落。午前の取引開始時は売りが先行し、下げ幅を300円以上ひろげましたが、前週で1200円程度下落した日経市場において短期の反発を狙った買いが入りました。輸出関連、自動車などの主力の景気敏感株が買い直され、300円近い3桁を超えるほど反転して取引を終えました。
米国市場情報
先週末9/30の米国市場は下落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-500.10ドル(-1.71%)の28,725.51ドルでした。
S&P500は前日比-54.85ポイント(-1.51%)の3,585.62ポイント
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比-161.89ポイント(-1.51%)の10,575.62ポイントでした。
朝方発表のPCEデフレータが市場予想を上回り、インフレ加速による金融引き締めが再燃し3指標揃って下落しました。また三四半期連続でNY市場は下落、弱気相場入りとなりました。
今週の米国市場は日本時間の今夜未明に製造業PMIと9月ISM製造業景気指数、5日にADP雇用者数とISM非製造業景気指数、7日は失業率などの雇用指数など、株式市場に影響を与える指数発表が予定されています。
そして今週からノーベル賞が始まるので、関連する銘柄には注目が集まります。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆9121億円、売買高は12億6934万株でした。東証プライムの値上がり株は893、値下がりは883、変わらずは55と、値上がりと値下がりが拮抗した形になりました。
海運を筆頭に輸送機器、鉱業、石油・石炭などの景気敏感から資源関連、ゴム、金属などの素材系まで幅広く買われました。電気ガス、小売、水産・農林など内需・ディフェンシブは売られました。
テクニカル的には高値と安値を切り下げてチャートでは下げの形ですが、長い下髭のある強い陽線で取引を終えました。下げ止まりに見えますが、明日以降も本日の高値を超えて節目となる26,500円を超えると投資家心理も好転となりそうです。
前週は一進一退で神経質な相場となることを解説していましたが、米国市場および欧米市場と世界的に株安となりました。
米国の金融引き締め(利上げ)ももちろんそうですが、イギリスの経済政策による財政懸念が世界的な株式市場の動揺につながりました。ロシアの地政学リスクにより、ロシアからのエネルギー資源供給リスクなどにより、ヨーロッパ経済が不安定になりつつあることは頭の片隅に入れなければなりません。
米国市場で前述したノーベル賞関連などは物色の対象となりそうです。3連休前の日本市場は週後半にかけては変動性は高まりそうですが、短期のリバウンドを狙いつつ、本日下落した陸運、とくに私鉄系などは注目してみましょう。
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